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あんこ盛り

2019. . 17
今回もあまりにニッチな作業なので、ほとんどの人が興味ない話です。

が、やったので載せます。

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バイクのシートは大抵ウレタンスポンジで成形されてまして、これを専門用語でアンコといいます。まあ、なんでしょう、鯛焼きとか今川焼きになぞらえて、シートレザーを衣としてその中身、すなわち餡子ということなのでしょうか。よく判りませんしあんまり深い意味もなさそうなんで、調べたことはないです。

で、業界にいるとよく聴くのが「アンコ抜き」という言葉。これはシートが嵩高(かさだか)で足つきが悪い場合や、お尻とのフィッティングが悪い場合などに、シートスポンジを削って成形することを指します。当然削りますからその分薄くなったり、乗り心地が悪くなったりもします。

が、初心者の方なんかは足つきがよくなるので、バイクに慣れない最初のウチはローシートにするのは非常によいことです。

しかし、そこそこバイクに乗り慣れてる人はシートの高さなんてのは関係なくて、それよりもシートの位置や、座りごこち、重心移動のしやすさなどを重視して、アンコを盛ったりします。もちろんデザイン的に整える意味でもします。

今回は(相変わらず元の形の画像がないのですが) フラットな後端部をガンファイターにしたく、全体的にかさ上げを行っています。

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スポンジの質が違う部分が盛ったところですね。かなり盛ってます。

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そしてスポンジを削った粉。これあとで使います。私はアンコ加工するときはサンダー一択です。カッターなどは一切使いません。

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そして削りかすから作ったスポンジパテで整形してゆきます。

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整形のためにここまでコーティングする必要があるかっていうと、正直ないですが、乗り心地を意識したとき、コシを均一化すべきかとの考えからです。
もちろんこの上に、シートレザーが張られることになりますが、アンコを抜く場合でも盛る場合でも、形が大幅に変わる場合はシートレザーからの作り直しとなります。これはまた別の専門職の方のお仕事ですから、外注です。

IMG_6177.jpg

まあ、座るだけのシートにここまで手を掛ける人なんてのも少ないでしょうけど、こんなことも出来ますよって話です。
完成写真はまた後日ー。

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