キーのキー

2017. . 15
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鍵とは、人々の猜疑心が生んだ道具である。

と、しばしば思う事があります。

仮に全ての人が悪意を持たなければ、鍵という道具は存在しなかったはずです。
すなわち、鍵とは「悪意が形として現れたモノ」とも言い換えることが出来るかもしれません。

さて、そんな鍵ですが、しばしば鍵の組み換えという作業を行うことがあります。
これは大抵のシリンダー錠で可能な作業で、複数に分かれた鍵を一本化するときなどに行います。(悪いことには使いません)

その時にカギとなるのがこのシリンダーキーです。

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古い形のシリンダー錠というのはこれに類似した、複数のキーの組み合わせで鍵の形を決めています。
意味が解らないかもしれませんが、写真のシリンダーで9つのキーが入っており、だいたい三種類のキーが順列組み合わせでシリンダーに挿入されています。
つまり、組み合わせとしては、3種類が9スロットに順列なので、たぶんですけど504通りの鍵が出来る(と思う・計算サイトで計算したからよくわからん)いや、両面だからもっと多くなるか・・・ええと3の三乗×9の18乗か? わからん!

まあ、我々の仕事は鍵を作ることではなくて、鍵にシリンダーを合わせることなので、キーを一つづつ合わせてゆくだけなんですが。

複数キーになってしまってるワーゲンなどを何とか一本化したいという方はご相談ください。

水冷やねん

2017. . 14
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いつから替えてないのか知らんが、摩耗したプラグ。こんなんでも動くんですなぁ。

今日は水冷の軽自動車です。別に特別なことは何にもありませんが、とりあえず水漏れ修理です。

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12万キロ走った日産クリッパー(三菱ね)
あっちゃこっちゃから水漏れで、ホース類やジョイントを交換。
空冷に慣れてると、この水冷ってのが急に煩わしくなる。

そもそもなんで空冷から水冷車がメインになったかというと、安定した性能を引き出すため、です。
空冷というのはとかく外気温に左右されがちで、地域によっても季節によっても、性能がまちまち、燃焼効率もバラバラになるのでおのずと排ガスの質も悪くなるという事で、排ガス規制問題にも絡んできたわけです。

これを話すと長くなるので今回は省略しますが、水冷車というのはいずれ、絶対水漏れを起こします。
深刻な漏れになりますと結構な修理代がかかることはありますので、水漏れするくらいになればもう買い替えたら? という選択肢も浮かんできます。

おのずと買い替えサイクルというのは早くなったんです。
その反面空冷というのは、オイルさえちゃんとしてれば壊れない(絶対ではないです)というあたり、構造的リスクが少ないエンジンだと思います。

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とりあえず、ビシバシ外して部品交換。
これだけゴミがでました。全て樹脂部品ですね。

何か出来そう

2017. . 09
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これ、タイプ2のキャンパー後部パネル。余ってるんよね。
捨てるのも忍びないので、ずっと持ってるわけだけど、邪魔といえば邪魔。
なにか出来そうにも思う。

なのでとりあえず、自立させて、移動を容易にするために土台作ることにした。

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崩れかかってる部分を鉄棒で補強。
これ以上朽ちないようにする。

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一番強い部分探して、角材打ち込む。

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水平とりながら、補強してゆく。

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むふう。
自立した。

一応、これ使って何か作ろうかと、いろいろ考えるんだけど、イマイチ辿り着かない。
というのも、結局のところ自動車部品として作られたものだから、それを転用して何かに作り替えるというのは、非常に面倒な作業を伴うんですな。
何かを作りたいと思ったら、一から材料買ってきて作る方がよほど楽なの。

でも、こういう廃材を利用することで思わぬ面白さが生まれることもある。

誰か、アイディアください。

イマイチ思いつかなければ売っちまいます。

一日雨だった

2017. . 08
今日は桜満開なのに雨だったな。
うーん、大方の予想を裏切って、昼間は曇天で花見ができるくらいに回復すると思ったんだが。
自然環境というのは非情だな。

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私は夜にしかサクラが見られないのだ。 

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サクラが元気な時に、雨とか降ると、花弁ごと落ちるんやねぇ。初見やったわ。

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それはさておき、エンジンのホットパイプセクションって、マフラー替えるたびに苦労するところだけど、やっぱり私も苦労してます。
車載状態でなければ、マニホールドとヒートエクスチェンジャーをガサガサ動かして誤差を最小に抑えられるんですが、やっぱり最後の最後はどうしても力技です。

バシッと、素直についたのは、今までやってて二台か三台くらいではないだろうか。そのくらい稀有です。

でも、昔に比べたら、すんごくマトモ。

本当に、ワーゲンがこの先、あと50年くらいは走れる世の中であってほしいね。・・・・・・私の仕事がなくなるので。

自分を疑え! いや疑うな!

2017. . 06
自分を信じろ! とはよく聞きます。
なんか戦う前とか、試合の前とか、試験の前とか、そういう時対象を鼓舞する言葉として。

逆に

自分を疑え! ともよく聞くのですが。
大体、失敗が許されない場合とかですね。仕事とか、仕事とか、仕事とか。

てゆうか、自分の責任だけで終わらせられない事案に対しては、自分を疑ってかかれ、といわれるような気がします。
つまり、自分だけのことなら、やみくもに自分が自分のことを愚直に信じて、成功に導く力になればそれはそれでよいのだけど、他人が関わる場合は自重してくれと、まあそういう事なのかもしれません。

こと、私のような場合は、自分を信じていいことなんかはあんまりありません。
大体において、自分を疑った方が無難です。
オイル入れたか?
ボルト締めたか?
書類の忘れ物ないか?
戸締りしたか?
電源切ったか?
こういうの、自分を信じると、いつか失敗します。

あと、これってさ、外し方これでいいんだよねぇ? とかいう時もあります。

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65年式以前のキングピン式の足回りのナックル部分です。
キングピン(ステアリング軸)のほうにガタがあり困ったことになってるわけです。車検が通りません。

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コテコテですが、まあこんなもんです。

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こうやって、こうやって、プレスで軸を抜くんですよっと! (ちなみに写真は撮影用で、実際の作業風景とは違います)

よっと!

あれ?

抜けない?

俺なんか間違ってる? なんか外し忘れてる?

そう、自分で自分を疑うほどに、軸が抜けません。

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ガスであぶります。
ちなみに傍らにある、グルメファイアーごときでは炙れません。これはバーナーの着火用に使っているだけです。
ガンガン炙ります。素手で触ると火傷するくらい。

再びプレス。

抜けない!

あーなんでー? やっぱ俺間違ってる? なにかどこかで記憶違いしてる? 
と、そのくらいにまで追い込まれた人は考えてしまうのです。

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結局3トライ目で抜けたんですけど、まあ三十分くらい炙ってたかもしれません。皮手袋が燃えそうなくらい。
抜けないものはそのくらいやらねばならんという事です。

私は間違っていなかった!
うっおおお!

と、いう事で、非常に大変な作業なのですよ、キングピンの入れ替えというのは。
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