窓の外は雨

2018. . 10
今日は雨ですね。

雨でもこうして屋根の下で作業ができるってのはありがたいことです。

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というのはですね、しばしば我々の業界では、外でも作業しなくちゃならんことがありまして。そりゃ店舗のスペースのせいでもあるんですが、前職場などはほぼ外で作業でしたから、今の仕事場がどれほど快適なのかと思ったものです。
もっと若い頃は、部品と工具を広げられる場所さえあればいいという感じで、慎ましくコソコソと作業してたんですな。

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もちろん雨に濡れちゃ駄目な作業だってあるので、そういうときは外では出来ないからお預け状態でして。
それに、部品やら工具やらを広げて、そのまま放置もできないのでいちいち片付けて――というのもすごく手間で、そのたびに『あれが何処かに行った、これがない』などと探し回らねばならず、我々のような趣味を持つ人の憧れってのは、自分の部屋よりも倉庫やガレージが何より欲しかったんです。

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女性からすると、ちょっと理解し難いかもしれませんが、散らかして汚そうが、音を出そうが、油を漏らそうが、文句を言われない場所というのはなかなか得難いんですよ。

だから車屋さんとかバイク屋さんがあるわけですけどね。

結局本職になっちゃったから、ガレージがほしいとかは思わなくなりましたけど――うん、今の自分的には、仕事といえど恵まれてるよねぇ。

今日は車検です

2018. . 08
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えー、日本を走る自動車には車検という制度があります。

車検ネタはここでも何度か取り上げてますが、私も業界在歴二十年を超えましたから、色々とその変遷は見てきています。昔の人ほどじゃないですが、昔はオッケーだったことなんかも今では許してくれなかったりします。

と、いいますのも。

やはり世代の差とか、世間の風潮とか、そういうものが関係しているんだろうなという気はします。

車検というのは、決められた項目をお上の手先がチェックするという制度で、その車に対して100%の安全を保証できるわけではありませんし、安全性のお墨付きをくれるわけでもありません。
そもそも、一台の車の状態を私達ですら完全には把握できないのですから、整備に関して素人のオーナーはもちろん、さっきであったばっかりの検査官が、その車のなんたるかを即座に把握することなど不可能です。

では、だからといって無駄な制度かと申しますと、そうでもなく。

人というのは低い方に流れるものですから、車検がなければ車の管理もおざなりになること請け合い。
壊れるまで乗るという人が殆どになるでしょう。壊れる前に危険箇所をできるだけピックアップして、修理を施す。これが大事なんですね。仮に、ブレーキのホースが破れてて、ブレーキオイルダダ漏れなのに走行したら、当然途中でブレーキは効かなくなります。
それで事故につながることだってあります。当然。

ですから、ブレーキホースがタイヤなどに擦れていたりするのを事前に発見できるかどうか、の機会として車検制度、というのは有効に働いています。

車検では、あれこれ見られてアラ探しをされるようなことがよくありますが、一応は道路運行法定基準に沿ってチェックはされています。昔は結構見過ごすとか、見逃的な部分はあって、人情的なところってあったんですよ。
車屋も車屋で、ヤクザみたいな人間も多かったし、杓子定規にやっていても埒があかん、って感じでした。

それが厳格化してゆくのは、実は昔の人が無茶したから、という言い方もできるんですよね。

向こうも法の番人ですから、車屋の言いなりになってはいけないし、「きまりはきまり」と頑として譲らない姿勢を取らねばなりませんし、喧嘩腰で行ったら問答無用で警察も呼ばれます。

これ、ある意味では、内輪で処理できなくなってるってことなんですよね。
なんか話が長くなって何が言いたいのかわからなくなっていますけど、「今回は目を瞑るけど、次はちゃんとしておいてね」ってことを言えなくなってるのは、その前例を作ることで揚げ足を取られる可能性が浮上するためです。この業界はそういうのでメッチャ揉めてきたんです。

ネットの社会でもありますし、何かあれば「どこそこの陸運支局の検査官は~」と名指しをされて詰められることだってある。

自分の胸の内で納めておけない問題に発展する可能性があるから、自衛のため、錦の御旗を掲げて、伝家の宝刀を抜くしかなくなっているんだと思います。

法が幅を利かせて「絶対」となる時代というのは、実は駄目な世界なんですよね。
大した問題ではない部分は法で定められていたとしても、個々人の良識や倫理観のなかで、取捨選択していけるのが健全であるといえます。

何でもかんでも「きまり」でガチガチに固められて、それに対して疑問を持たないでいるお利口さんがけして賢いとは思いませんし、正しいとも思いません。

ただ、事細かになんでも「きまり」を設定せざるを得なかったのは、法の抜け穴を利用する輩がいたからです。
悪事をこなしていることを自覚しながら、法に触れていないからといって、法を盾にして無実だと主張する狡さ。

そもそも法がどうして生まれたのか、を考えれば、すべきでないことはわかろうものでしょうに。



ああ、そろそろ墓穴掘りそうなのでこの辺でやめときます。


今日は寒すぎるぜ

2018. . 06
この手のバイク(ビッグスクーター)の外装交換ってのは、実際このくらい全部外さないとできません。一部だけ外してー、みたいな都合のいいようには出来てないんですな。

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こういうの作らせたら本当に日本人は上手いと思います。一枚一枚はプラスチックの板なんでフニャチンなんですが、三次元的に整形することで強度をもたせ、さらに別の面を持つパーツと組み合わせることで、ボディの形成を可能とします。

実際、このマグザムはボディ外装パーツを支えるサブフレームがごくごく少なくて、外装パネル同士で保たせあっているという作りになっています。見事ですね。

こういった広範囲のボディを保たせるというのは以外に難しいものでして、そういう意味ではワーゲンなんかもサブフレーム使わずに上手いこと外装を構成しています。(ま、自動車なんだから当たり前っちゃあ当たり前ですが)

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で、ちょっと脱線な仕事。 軽トラの荷台への艤装作業です。いわゆる着脱可能な箱を荷台に乗せて、箱バンと同じ働きをしてもらうというわけです。

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この箱の外装パネルはこのようにして、内側のフレームで保っています。ま、軸組在来建築ですわな。
このパネルを三次曲面で整形することができると、フレームというものがほぼいらなくなります。
角の分狭くもなりますが、軽量化には無茶苦茶貢献します。

が、そんな素材は今のところ、個人で扱えるものとしてはFRP成型くらいでしか出来ません。

ということは、建築にも曲面を取り入れると、かなり強度の高いものができるのですがまあ、材料加工が大変ですからまずやりません。

丸というのは、互いが互いを支え合っている安定した姿なんですね。
だから、地球は丸いのです!

だから、丸い車のビートルは、人を幸せにするのです!



たぶんな。

そうだとおもう。


ちまちまと

2018. . 04
このところ、日曜日はダイナミックに仕事をするというより、今週残した仕事の片付けと、来週に向けての準備みたいな仕事が多異様な気がします。ま、何かと来客も多いので喋ってることが多いってのもあるんですが。

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これは中国人の仕事。細かい……おっさんの生眼では細部まで確認できません。素直に感心する。

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よくあることなんですが、ハザードスイッチはよく壊れます。なんでヘッドライトスイッチも同じような構造してるのに、ハザードスイッチばっかり壊れるのかよくわかりません。こんな風に中で分解してることもしばしば。
ウィンカーがつかない、というトラブルにはいくつか原因はありますが、このハザードスイッチが悪さしてることも多いんです。

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で、メキシコにビートルにありがちな、メーターレンズの曇り。
もう、面白いほど曇るんだ。といって拭いても取れません。樹脂そのものが白濁してますから、どうしようもないです。

これも不思議なんですが、一体どんなプラスチックで作ったら、この短期間でこんなに劣化するんだろう?
ちなみにドイツ製のレンズはだいたいガラスです。大体というのは、高年式では一部で樹脂製レンズを使っています。ドイツ製の場合は曇らず細かいヒビが入ることが多いですね。

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な、わけで、クリンビュー!

見通しがいいというのはなにかと良いものです。
さて、2月のヘルムの見通しはどうでしょうか?

2月も相変わらずクソ寒いらしいですが、がんばりましょう。

たまにはこんなこと

2018. . 03
ヤマハのマグザムですね。
私が唯一グッドデザイン賞あげたいビッグスクーターです。

ちなみにビックスクーターではなく、ビッグスクーター。 BIG SCOOTER ですから、略してもビグスクが正しい。

まあ、どうでもいいんですが。

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事故修理で長らく預かってた車体で、保険の絡みで色々と長引いておりなかなか着工できなかったんですが、やっとで作業にかかります。

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にしても、ものすごい部品点数です。
どんだけ外さなあかんねん、っていうくらい。

分解して組んだら、ネジが余った、なんて与太話はコンソールを分解したことのある若い整備士によくある話で、何処の車屋さんもそういうの一度は経験してます。なんか怖い話ですが、もう一度外して付け忘れてないか確認して余らないようにするのが当たり前です。

ですがビグスクになると、バイクの業界でも同じようなことが起きるものでして、これ、全部覚えておけるだろうか・・・・・・

基本作業中の車両には作業者以外は触ってはいけません。なぜなら、足元に『自分だけがわかるように』ネジ類を置いていることがあるからです。一つ一つのネジを忘れないようにマーキングしておくなんて出来ませんから、このパートはここ、この部分はここ、みたいにしてまとめてるんです。

整備士によりやり方はいろいろですが、無造作に見えてまあまあ頭使ってるんですよ。
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