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ジャーマンとは

2018. . 16
てんちょのあやしいはなし

幼少の頃、最も長い外来語として覚えたのは『ジャーマン・スープレックス・ホールド」ではないだろうか。

ジャーマンスープレックスホールド:プロレス技で、相手をマットに叩きつけ、そのままブリッジを保ち相手を固める技。

元々「スープレックス」は反り投げてそのままピンフォールする(できる)技のことだが、
相手をそのまま投げる場合(投げ捨て式、投げっ放し)と区別する場合に「ホールド」とつける場合もある。
(ピクシブ百科事典より)

見た目的にダメージデカそうで、派手だし、そのままピンフォールするのでフィニッシャーとしても映える技でして、元祖カールゴッチの原型から引き継がれ、あらゆる先達によってその派生形が多く作られた、プロレスを代表する技の一つと言えましょう。

で、このジャーマンというのは、ご存じの通り「ドイツの」という意味です。カールゴッチ師匠がドイツ出身だったから付いたそうですが、実はベルギー人という噂もあり、諸説紛々。

とにかジャーマン(German)というのはつづりを読めば解りますが、「ゲルマン」に語源を由来する、英語表記で、日本で言うなら、ジパングがジャパンになったようなものでしょうか。と、ふと考えてみたら、ジャーマンってジャーマニーの所有格じゃん。

つまり、ジャーマンに対応するのは、ジャパニーズ
ジャーマニーに対してジャパンです。

今更の話を今更書くなと言われそうですが、なんとなく、ジャーマンのほうが国名そのものを表しているような気になりません?

で、なんで日本はジャーマニーをドイツって呼んでるかというと、ドイツでは自国のことを(わかりにくいのでカタカナ表記しますが)ドイチェランド、と言います。なのでそれに倣い日本ではドイツのことをドイツと呼びました。

不思議なのは、英語読みでも似たような国名になる場合もあるのだけど、日本のように、いきなりジャパンなどと呼ばれることはしばしば。NIPPONとJAPANじゃ似ても似つかない。まあ、ZIPANGと呼ばれながら鎖国している間に、あちらで勝手にそう呼ばれてしまったのか。 でも頭のNを横に倒すとZになります。   ZIPPON。 火が点きそうです。

て、もしかしてZIPPO発明したのは日本人だったりして~、とか思いましたが純然たる DEVELOPED IN THE USA っす。

同じような話で、かつて日本では中国のことシナ(支那)と呼んでおり、中国人のことをシナ人と呼んでおりましたが、これは英語表記のCHINAを日本人がローマ字読みしてシナとしてしまったのでして、特段差別表記でも、蔑称でもございません。単に後ろ暗い時代に使われていた言葉だから封印してしまったのでしょうけど。

じゃあ、なんでチュウゴクがチャイナなのかというと、これは全然関係ない。現中華人民共和国という国は、戦後発生した国であり、元々は秦から清までの約二千年間、皇帝をすげ替えながら変化してきた国で、一つの国ではありません。

が、そんなことは知らない、というかどうでもいい隣のインド人は、秦(しん)のことをシーナでいいじゃね? と勝手に呼び始め、それが西洋に伝わりCHINAという国名にしてしまったとかなんとか。
さらに古い文献では、ティンとも呼んでたそうですが、やっぱりCHINAになるには無理があるような気がしますから、インド経由のほうが説得力ありますね。

で、実は、日本がZIPANGと呼ばれる由来が中国にあったりします。
日本のことをジパングと呼んだのは、かのマルコポーロ先生ですが、実際には日本に来ておらず、口伝えで日本のことを聞いたに過ぎませんで、「その国の名はなんというのか?」と当時の中国人に訊いたところ、「ジーベン」などと答えたそうです。「日本」をあちらの言葉で読むと、そういう発音になるのだとか。
それを聞いた先生は、独自解釈して、アルファベットをあてて、ジパングとしてしまったそうです。

ま、そんなわけでだいぶ脱線してますが。

ジャーマンの話に戻りますと。
「ジャーマン製」ってのは重言でして、頭痛が痛いと同じ感じの言葉です。
これはドイツ製だ、という場合は、単に「ジャーマン」か「ジャーマニー製」と言わなければいけない。

なんか、ついジャーマン製って言ってしまいますね。

ですからジャーマンポテトは間違っていないのですが、それ以前にそういう料理がドイツにはありませんで、ベーコンとジャガイモを和えたドイツっぽい料理ということで、ジャーマン(ドイツ風)ポテトと呼ぶようになったそうです。
ちなみに、近似の料理として、本場ドイツでは「シュペックカルトッフェル」というのがあるそうですが、間違いなく酔っ払いが舌を嚙んで死にますから、居酒屋のメニューには載らないでしょう。

スペイン語に比べれば、さほど勢力を拡大したわけでもない英語が国際公用語のようになっているのは、おそらく発音のしやすさからではないだろうかと思うのでありまして、ドイツ語はまあ、言わずもがな。

ちなみに、ドイツでも新型ビートルが発売された折には「ビートル」と車名になりましたが、本来はご存じの通り「TYPE1」という素っ気ない名前です。ですがこれは英語読み。

ドイツ語読みだと、「テュープアインス」 (2はツヴァイ、3はドライね)

ビートル乗ってる人は、乗ってる車の名前を聞かれたら「テュープアインス」とさらっと答えましょう。

「え? どんな車?」と聞かれてめんどくささが一つ増えます。



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