
バイクのエンジン。並列二気筒ってやつですな。
オイルが妙に減る、なんかパワーがない、変な音がするような気がする。
そんな三拍子がそろったら、ハイそれ、エンジン逝ってます。

CB72 タイプ2の360度クランク。
左右のピストンが同時にあがってくるので変な気分ですが、同時に爆発してるわけではなく、片側は圧縮上死点、片側は排気行程です。ま、どうでもいいんですが。

傷物~。がっつり深い傷が入っています。こんな傷だけでもオイルがあがってダダ漏れ状態になります。
カーボンの堆積具合からして、これずいぶん前からオイル上がりもオイル下がりもあったと思われます。
どちらにしても、寿命はしれてたかんじですね。

そしてこういった古いエンジンは、当然新品部品なんてないので、(車齢、約60歳。)シリンダーボーリング、オーバーサイズピストン、という選択肢があがるわけですが、まずボーリングできるのか? と測ったところ、すでに2オーバーサイズまでボーリングされてまして、本来なら使用限界値です。またオーバーサイズピストンが手に入るのかという問題にも突き当たります。
ここまで痛んでると、程度のマシな中古部品を探すなどした方が道が早かったりもします。
もちろん金に糸目を付けないのであれば、なんだって直すことは出来ますが……。
これ別に古いバイクだからって訳じゃないんですよ。
ほんの10年前のバイクだろうが、本来なら部品供給なんて終わってても文句言えないんです。
特にメーカー側も余剰部品を作って持っておくなんてことを、積極的にする気概がなければ、すぐに生産中止、廃盤で、修理不能となります。
たまたま、同型機の部品が統合されて、共通部品になっているということはありますが、基本的に日本では古いものを長く使い続けようなんて意識は低いです。
またそうしようとしている人に対して社会は、冷遇そして冷遇。
日本で厚遇されているのは、新しいものを買う人たちだけです。
いい加減、旧車に税金かけるのやめて欲しいです。その車両に払ってきた税金が、車両価格を上回ったら免税とかして欲しいですよねぇ?
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