ッて訳なんで、ネタらしいネタはなく。
写真も一枚も撮らずでして。

なので、ドナドナした本妻の代わりに迎えた、新しい妻の話をば。
私は一夫多妻制なので、一人で何人もの妻を持ってたりするんですが、まあそれらに満遍なく乗れているかというとそういうわけでもなく、場合によっては年に数回とかいうレベルでして、いわゆるレスと定義してもよろしいかと。
しかしながら、私の男気と申しましょうか。浮気心は男の甲斐性といいますから、隙あらばすぐに新たに妻を作ってしまうのですよ。
今回、家で待たせているどっしりグラマラスなアメリカ人妻を差し置いて、さらにスレンダー軽量級アメリカ人妻を娶ってしまったのです。しかも従姉妹レベルの血族。
それが、アメリカンスポーツバイク BUELL(ビューエル) エリック・ビューエルって人が作った、コーチビルドマシンの会社です。
バイク好きなら一度は聴いた事があるはず。バイク知らない人は全く知らない。
いわゆるマイナー車ですが、マイナー車にありがちな、マニアックな人気があります。
ただ売れなかっただけのバイクなら人気もクソもないのですが、まあまあ売れました。
でも、癖がありすぎて長く乗る人が少ないという事は言えそうです。
超簡単にこのバイクの事を説明しますと。
250ccのレーサーレプリカのフレームに、ハーレーの1000ccのエンジン積んだバイク、というのが言い得て妙でしょうか。
徹底した軽量化とマスの集中化で、車両重量と取り回しは400cc並。ぶんぶん振り回せます。
ホイールベースが極端に短いので、極端に曲がりますが、直進安定性は悪いです。
これを、怖いとするか、面白いとするか。
そんなバイクです。

ちなみにマスの集中化とは、重量物をできるだけ車体の中心付近に持って行く事で、車体を安定させようという(ざっくりですが)考え方で、四輪のミッドシップなんかもこれに当たります。バイクの場合カラが小さいのでそんなに影響なさそうに思われるかもしれませんが、大抵のバイクが最大重量物であるガソリンタンクが車体上部に鎮座しているのに比べて、このBUELLはアルミのボックスフレームの中にガソリンを入れてます。上のもっこりはエアクリーナーボックスです。
車体末端部に重量物を配さない、という考えを徹底的に行っています。
こういう極端な事は、なかなかメジャーメーカーではやらないもので、そこがBUELLがBUELLゆえんというところ。
なのでマイナートラブルもまあまああったりはしますが、慣れればなんという事はない。
しかし、それだけ軽量化だなんだと言いながら、クソ重いハーレー883ベースのVツインエンジンを搭載しているあたり、MADE IN THE USA でございます。 (この、自国に定冠詞つけちゃうところが、アメ帝のずうずうしいところ)
しかしただでさえ厳しいモーターサイクル市場で、片手間にニッチ層を相手にするほど余裕のあるメーカーでもなかったので、後年はハーレーの傘下に入って、(おそらくは技術を搾取されてたのだけど)なんとか、生きながらえていたのですが、遂に2010年をもって廃業となりました。
BUELLはハーレー系のエンジン部品供給を受けて製作していたので、恩義もありましょうが、後年はスポーツスターのエンジンをチューンして(ほぼ別物レベルですが)搭載していたので、ハーレー社は相当技術のフィードバックを得ていただろうとは思われますし、他にも独自の技術やライセンスがあっただろうに、それらは持って行かれたのかどうか、真実は闇ですが。
これほど個性的なバイクを作るメーカーは、おそらくもう現れないだろう事を思うと、実に残念です。
そんなこんなで、これからもバイクという乗り物自体がそうですが、「乗る事を楽しむための乗り物」ってカテゴリーがいつかは消滅するのではないかと、日々感じております。
逆に言えば乗れるのは今だけなんですけどね。
だから、今のうちに、一夫多妻だろうが欲望のままに娶るのだぜ。
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