はい、次はタイプ2レイトのハンドルギアボックスです

これもまたハンドル回すとゴリゴリ。
タイプ2はアーリーも含めて、足回りそのものも重く、リンクが多く抵抗が多いので、特にハンドルギアボックスには負担がかかります。
アーリータイプはリビルトものがでていますが、大体10万円とかしますし、ギアボックスだけを変えて完璧になるかというとそうでもなく、所々に弱点があり、タイプ2乗りはハンドルのガタや遊びは、ある程度覚悟して乗っているというのが現状と言えましょう。

分解すると中にオイルが入っています。粘度が非常に高いオイルです。
案の定、細かい削りかすがだいぶ出てきました。

これ。この紡錘型の部品がギアボックスの肝です。小指の先くらいの大きさで、この一点でギアを動かしています。
例に漏れず、結構痛んでますが、部品はありません。(アーリータイプはここの部品だけで売っています)
なので、とりあえず成型修正だけして、元に戻します。こんかいはゴリゴリ感だけとれればそれほど問題ではないので、これでいいです。リフレッシュですわ。

別にハンドルギアボックス分解するのが好きなわけじゃないけど、こういう同じ作業って続くんですよ。なぜか。
現代の車ってのは、大半がラックアンドピニオンという、素敵な構造をしており、メンテ性、操作性共にギアボックス式を凌いでいます。ただ、こちらのデメリットは操作が重いのですね。
ですから昔の車には多く、操作感の軽いギアボックス式(ボールナット式)が採用されておりました。
しかし先に挙げたように、操作感として優れているのはラックアンドピニオンだったため、重ささえ改善できればこっちの方がいいんじゃね? ということでパワステが当然になった現代は、ごく一部の車種を除いて、ラックアンドピニオン方式になったというわけです。
が、以前にも言いましたように、1975年の1303だけはラックアンドピニオンを採用してまして、もちろんパワステなど付いていませんでしたが、めっちゃくちゃ軽い。最高のステアリング機構が付いてます。おまけにノーマルでも速い。実はアレがビートルの最終形態、フォルクスワーゲンの答えだったのではないかと個人的には思っています。手に入れてる人はラッキーですね。
もちろん軽いのは、エンジンが後ろに付いてるから、なんですけどね。(パワステ付いてないフロントエンジンのラックアンドピニオンなんてクソ重たいです)
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