前にも言いましたが、一般的に匂いには三つの言い換えがあります。
一つは「香り」、もう一つは「匂い」、もう一つは「臭い」です。
ここからも判るように、香りはもう間違いなく特別な匂いであり、快感的な表現です。
後者二つはどちらも「におい」と読みますが、普通の匂いなら「匂い」を使い、悪臭の場合は「臭い」を使います。
また、「匂い」は「臭い」と違って「くさい」とは読めませんので……
というわけでガソリン臭いという話。
停めてて臭い、走り出しても臭い、しばらくしたら臭くなくなる。こういった場合は、あきらかに漏れているというよりも、ほんのにじみ程度で漏れている事がほとんどで、漏れ箇所を追求するのは困難です。

ワーゲンはタンクが前にありますから、このところは漏れてたらモロに臭いが室内に来るんですよね。
で、人は悪臭というものには敏感でして、おそらく危険を察知するのにもっとも敏感な感覚器官は嗅覚ではないかなと思います。かつて人間が野生であった頃の名残でしょうかね。
可燃性ガスなどは目に見えないため、人為的に臭いをつけているのですが、ガソリンの場合は天然の臭いで、色だけが人為的につけられています。これは灯油や他の燃料なんかと混同しないためですね。
なので人は嫌な臭いがすると、不安になります。 ワーゲンはただでさえ同乗者に不安を訴えられるのに、ガソリン臭とくれば「この車爆発する!? 爆発しちゃう!?」と車の知識が全くない人でも確定的に騒がれるのはやむなし。
爆発はしません。燃えるだけです。(そういうのを爆発といわないでもない)

今回は全て怪しいので(全ての接続部分ににじみアリ)シールパッキン類を全て交換します。
ガソリンを全部抜ききったりと面倒な作業ですので、何度もトライするよりこの方がよいです。

底もにじんでますね。(写真が逆向きでした)

フィラーホースの内側にはこういう、タイヤチューブを輪切りにしたような、輪っかになった薄いゴムシール(白っぽく写ってる奴)があるんですけど、これはフィラーネックと、フィラーホースの密着性を補助するものだと理解してます。わざわざ入っているんだからないとダメなものなんでしょうな。薄くて取り付けにくいものなので、ここのシールが切れたり、そもそもついていなかったりする個体が珍しくありません。
当然ですが、ないからといって、自転車のタイヤチューブを輪切りにして使ったらいいやん、とかいう考えはダメです。耐油のゴムです。

そんなこんなしながら、ガソリンで酔った頭でメーター分解。
ええと、これはなにをするんだっけ?
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