ああ、昔の話なんだがよ。二十歳の頃だ。
あんときゃ、俺も若かったってもんよ。
調子こいてあたりの藪をつついてたらよ、勢い余って「蜂巣組」の縄張りにカチこんじまったんだ。
慌てて逃げてるうちに背中からブッスリ三本食らっちまった。
おい、あんまりじろじろ見るんじゃネェよ。
格好の悪い話さぁ、男が背中に傷作っちまうなんてぇのは。
それが今回は胸を一突き。
ははっ、俺にもようやくハクがつくってもんだ。すこし遅すぎかもしれネェがなぁ。
あ? おめぇら、何泣いてんだ?
バカやろ……こんなことで、俺が……は、はははっ、……俺もヤキがまわったってことか……。

というわけで、先頃「蜂巣組」との抗争で大立ち回りをした兄貴は、生き残りの鉄砲玉にタマとられました。
これは蜂巣組構成員の遺体です。
蜂ってすごいです。先日からずっとうろうろと一匹だけ飛び回っていたので変だなと思っていたんですが、自分たちの巣を壊滅させたのが私だとちゃんと認識していたのでしょう。本日復讐を受けました。胸の中心あたりを狙い鋭く、ぶすっと。
ま、ほんとう二十歳ぶりですよ。あの当時はマジで藪つついて、蜂の猛襲受けて背中三箇所刺されました。
その時傷を消毒してくれたのが、別れて間もない彼女だったという、さらに痛い思い出があります。
「俺になんて構ってたら、彼氏が嫉妬するぜ?」
「もうっ、こんな時に何いってんの、バカっ!」
いえ……まあ、復縁する事はなかったですけどね。

それはともかく、本日新たな空冷ビートルオーナーの誕生でございます。
ご家族で大変気に入っていただいて、購入に至った次第。
車を買うというのはそこそこまとまったお金のいる話で、おいそれとポンポン買えるものではありません。
それだけに、車選びは慎重になるというものですが、今回ご縁あって空冷のビートルを、そしてヘルムを選んでくださった事に感謝いたします。

これからビートルと共に描いてゆく思い出は、プライスレスです。
楽しんでくださいね。
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