昨今の車検場では、一度の車検手数料に対し、検査ライン三回まで通過可能、というルールがあります。
それ以前は時間一杯まで(それこそ過去は五時までやってましたから)無制限に、底意地悪く何度でもトライが出来たんです。
まあそういう、私のような不埒な輩が横行したせいで、検査は4時まで、入るのは3回まで。それ以上ラインに入りたければ一定の手続きをして手数料を再び支払えと、そのようなシステムになったのです。

滅多にない事なんですが、通らなければ現地で手直し、調整して再検。要するに二回手直ししてダメならその日はアウトです。
今回は実にフルカウントでした。金曜日、ライン三回目、時間も三時四五分、もうあとがない。
排ガスだけ通らなかったので、祈る気持ちでプラグ交換(調子よかったので未交換で車検トライでした)

車検の時は、とにかく通る事だけを目指しますので、あれこれ外して挑む事もあります。
結果オーライといえばそれまでですが、お役所なんてそんなもんですから。
で、こんなコトしてるから。

火傷した。
結構きつめにエキパイに触れてしまい、久しぶりに本格的な火傷。
まあ、火傷もアレなんですけど、
車検無事合格してから洗面所で手を洗っていると、同じく車検で苦労したのであろうツナギを着た車屋さんが隣で同じく手を洗い出して、
「ここの石けんって、もう少し油汚れ落ちるのを置いてくれないッスかねぇ」と鏡越しにはないかけてくる。車検場の石けんは、いわゆる安物の緑色した液体石けん。泡立たない、汚れは落ちない。
「ああ、たしかに。どうせ車屋しか来ないんだから、ピンク石けんでもおいててくれればいいのにね」と私。
「高槻の検査場には確かありましたよ、ピンク石けん」と車屋さん。ピンク石けんとは機械工業系の人の手の汚れを落とす万能粉石けんです。安価でよく落ちます。
「へぇ、そうだったかなぁ――――ってか、そもそも車検に来て、こんな風に手を汚してる俺らが間違ってるよね……」と、見ず知らず同士で爆笑して、その場でお別れ。
そう、車検とは整備の結果を検査をしにゆくとこであります。
けして、勝負しにゆくところではないはずです。たぶん、しらんけど。
スポンサーサイト