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太陽の塔

2018. . 30
一人で万博公園に来た。

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それはなぜか

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太陽の塔の内部を観覧するのに申し込んでたからです。
EXPO70以降、長らく内部は公開されておらず、かなり崩落していたそうですが、新たにリノベーションして、当時の様子をできる限り忠実に再現しようと、内部を整備し直したそうです。

前までは、抽選に当たった人だけ単発で公開もされてたりしたんですが、現在は、誰でも空きがあれば事前に予約して観覧できるようになっています。

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当時は太陽の塔の周囲に大屋根があったんですが(というか大屋根を突き破るような形で塔がたっていた)、現在は撤去されてます。私が幼稚園か小学校低学年の頃まではまだ、大屋根の一部は残っていたようなきがします。

会期中、塔は大屋根内の展示場へのアプローチとして、内部にエスカレーターが設置されており、人々は塔の内部を通路として使って移動していたそうです。左右の腕というか角というか、そこの部分に階段とエスカレーターがついており、そこから大屋根の内部に入るように作られていたそうです。

、当時大屋根は建築家の丹下健三がデザインしたのですが、これがべらぼうにでかい。トラス構造の一部は園内に保存されてますが、それ見るだけでもどれだけでかかったのか判ります。

高さ:30m幅(東西):108m長さ(南北):290m重量:約4200t、で、屋根の内部には中二階のようなスペースがあり、空中展示という広大な展示スペースが設けられていました。

それを後から来た芸術家の岡本太郎が、ぶち抜いて塔を建てようと提案してもめた、という話がわりと有名な逸話としてあるんですが、もともと塔が立つ部分はエスカレーターを設置して、大屋根内の展示施設には入れるようにするという案があったそうです。

まあ、人様が考えたものに穴を開けて、全く毛色の違うヘンテコな塔を建てるとかいったら、誰だって怒るでしょうし、さすが太郎先生とんでもないことを言い出す、というあたり、話としては面白いんですが、前述のようにエスカレーターホールのようなものが設置される予定でしたので、さほどもめたという話ではなかったそうです。

子供の時はゲージュツだとかなんだとかさっぱりわからんかったので、「へんな像」だなぁ、としか思っていませんでしたが、大人になって改めてみると「巨大な変な像』だと思います。
初めて見た人はこの像の巨大さに驚くと思います。
そしてやはり、変すぎて、思考停止します。

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ま、わかんなくてもいいんですよ。
圧倒されていればいい。

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会期後も、その後も、取り壊されるような話があったんですけどね。
でも、太郎先生が逝去なされて、そのせいか保存の方向に向きました。
私は残って良かったなぁ、って思ってます。

現在の技術でも同じものは作れるだろうけど、この形を作れる人はもういない。

園内には『EXPO’70 パビリオン』という、博覧会の記念館がありまして、当時の様子やコンセプトなど、そこでも詳しく語られていますので、興味のある方は是非観覧していただきたい。

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当時は高度経済成長期まっただ中で、科学技術の発展もめざましく、展示内容や施設全景もステレオタイプなSFの様相を呈していたことがよく見えます。当時エキスポを経験した上の世代の人々が、必ず興奮気味に話されるのをよく聞きましたが、納得します。あの万博は完全に未来だったなぁと。

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ただ、太陽の塔は万博のテーマであった『人類の進歩と調和』という色に彩られた会場のその中心部分にそびえ立っていました。見た目からして異物感たっぷりだったんですが、その生々しい造形は、人類がどれほど進歩しても逃れられない、そして忘れてはならない、起点であり原点、を愚直に訴えかける姿だったのではないかと。

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さて、このたびは大阪万博が2025年に開催される運びですが、どうも大屋根を作る構想はあるそうです。リスペクトって事なんでしょうけども。

ではでは、その屋根に穴を開けてぶち抜くような人物はいるのでしょうか。

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と、今回の観覧で人の原初的な欲望の衝動をくすぐられた私は、酒と肉をむさぼり食ったのです。 一人で! うるさいよ!




え? 太陽の塔の中の話じゃないのかよ、って?

そりゃあ、あんた。ご自分の目で見て確かめてきなさいよ。



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