進まなくなった!
ということで、修理依頼。今日はきれいなカルマンが二台もいます。

とりあえず動かしてみようかと、ギア入れてクラッチつないでみると、明らかに異常な音がする。ぎゃぎゃぎゃーみたいな。
もちろん前にも後ろにも進まない。
あ、これ、クラッチ板が逝ったか? 最悪フライホイールはずれたとか超絶悲惨な奴では? とドキドキしましたが、遙か昔にこんなことあったなぁ……と。

案の定、左側のグランドナットあたりから鉄粉が。
これ、ドラムが削れたんですよね。
私が過去に自分の車で同じ目に遭ったときは、その時はまだこういうケースが想定できずに、「絶対クラッチ逝ってる!」と信じてエンジン降ろしましたとも。当然降ろしてからウンウン悩みましたよ。じゃあ、ミッションかよ、マジかよ、と思いつつドラム外してやっと解ったという、間抜けをやらかしました。

ほーら、ドラム側のスプラインがミルで処理されたみたいに、すべて鉄粉になっています。(写真失敗した)
これはドライブシャフトの鉄の方が固いから、ドラム側がやられるんですが、元はといえば、シャフトとドラムのわずかなガタが、回転しているうちに次第に大きくなって、ある一線を越えるといきなりズル剥けになるみたいです。だから突然走れなくなる。

きれいにスプラインがなくなってます。
片側シャフトが滑るとなぜ走らないかというと、デフギアが中間にあるためです。
デフギアの構造を説明するのは面倒なので、知りたい人は
デファレンシャルギア(差動装置)の仕組みの動画を見てください。なかなかわかりやすい。ほぼすべての車にこの仕組みが使われています。
この仕組み考えた人天才だと思う。
な、訳で、ドラムを付け替えたら直りました。
これ、どうしてもなるんですよね。ドライブシャフトとドラムの間のガタを完全になくすことは出来ませんし、長い使用の間にドライブシャフトもわずかながら痩せてきているので、新品ドラムを入れてもいずれは起こります(それが何年後か何十年後かは状態と使用頻度によります。
いずれにせよ、ドラムは消耗品であるという認識をもっておかねばならんということです。もちろん、新品ドラムを入れてもガタガタな場合はドライブシャフトを交換という、大きな作業になります故。
ということでー。
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