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近況報告をば

2009. . 21
さて、いつになったら梅雨が明けるのか、巷じゃそろそろ夏の計画がチラホラと囁かれる中、不快指数120パーセントのヘルムは今日も健在です。

100年に一度の大放出セールも功を奏しまして、おかげさまで多くのお問い合わせをいただいて早々に売れてしまいました。詳しくは「中古車」の現況をご確認ください。

えーとですね、この季節空冷VW乗りにとっては自他ともに認める過酷な季節でありまして、暑さを快感に変えることが出来るMな方はさておき、クーラーがないということについて少しお話を。

昔々はクーラーなんぞというものはありませんでした。ですから古い車のリアウィンドウにはよく「冷房車」なるステッカーが張っていたのを覚えておられる方もおられるかと。
今とは逆で、冷房がついている車は特別だったわけです。

だからといって「非冷房車」というステッカーを貼るのもナンセンスですから、やはりここは「基本的にクーラーはない」というスタンスからVWに乗るのがよいかと思います。

現在の車は静粛性と断熱性、居住空間を優先させる結果、多くの装備品が追加されていった歴史の上にあります。そういったソフトウェアは新素材新材料で構成される事が多く、非常に熱交換率が悪いものです。発泡スチロールが断熱材に使われていることなどからも解るように、樹脂製品は内部に空気の層を蓄えておりまして非常に防音、防振、断熱、保温効果が優れています。ただこれが曲者で、樹脂内の空気層が一度温まるとなかなか次は冷めにくいということも相成り、車全体に熱がこもるという現象が起こります。ですからクーラーの壊れた現代の車というのは夏場に乗れたものではないのでありまして、空冷VWのクーラーがないというのとは一線を画します。

空冷VW時代の車の多くはまだそれほど内装にこだわる時代でもありませんでしたから、いたってシンプル、ボディ鋼板が剥き出しの個所も多く、窓も軽量化のため面積が小さい、さらに最大の熱源であるエンジンがリアにあるというレイアウトで、熱がこもりにくい構造になっています。さらにボディのほとんどが鉄板で構成されているため、駐車時にこもった熱も走行風で「空冷」されてすぐに熱がひきます。

ですから、空冷VWというのは走ってさえいれば、なんら暑いことなどないのであります。(他人が思うほど)

渋滞に入ると地獄ですが・・・。

夏の帰省ラッシュは渋滞を避けて、森林の綺麗な峠道をのんびり遠回りして目的地に向かう旅心の余裕もまた新たな発見があることも確か。

夏には夏のVWの楽しみ方を皆さんで見つけてみてください。
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