リダクションギアOH

2018. . 07
タイプ2の後ろ足の裏から油が漏れるってんで、最初はホイールシリンダーだろ~って思ってたんですが。
足の匂いを嗅いでみると、ミッションオイル臭い。故障診断は五感を使うのですよ。

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とりあえず、ハブを開いてみたら、エンドベアリングが破損して、オイルシールを巻き込んでたんですね。

――――っと・・・あ、これはまずい!

オーナーさんからは特に走り心地がどうだとか言われてなかったんですよ。もしかして結構このまま走ってたんじゃあ・・・・・・

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タイプ2のリアアクスルエンドには、リダクションギアという、倍力ギアが付いています。
回転数をトルクに変えるための減速ギアです。
これは元々タイプ2という車が、運搬目的に作られた車なので、重量物を運ぶために速度を犠牲にして底力を上げてるんですね。
なので、タイプ2を速く走らせようとしても、これが枷になりますので、ストレートアクスルという改造を施します。その際必ず車高が下がってしまいますので、同時に前も落とさないといけないので、「ストレートアクスル化」というのは非常にお金のかかる作業になります。そして前々回の記事でも申しましたとおり、通常車高を下げるというのはデメリットしかありません。

今回は割愛しますが、もともとリリースされた状態から、大きく形を変えるというのは、バランスを崩すという行為であるということは覚えておいていただきたい。

そして、車高を落とすというのは男のロマンでもあるので、リスクは背負ってもやらねばならんことはあるのです。

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リダクションBOXを分解します。滅多にやりませんが、なかなかの重労働でございますよ。

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うおぉ、上のベアリングも逝ってる! これは全替えですなぁ。

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ドライブエンドのシャフトを外すのは裏側からなんですが、ここに鉄のプレートが圧入されていて、こいつ、破壊しないととれません。今回は車載状態での作業ですので、溶接してタブを取り付けるとかそういうことできませんで、穴開けてぐりぐりパコッ! ですわ。腹筋鍛えられます。そう簡単にはとれませんよ。

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ドライブシャフトのケースを抜くのが嫌だったので、SST! ボールベアリング抜き工具です。
この工具、もう売ってないんですよね。ボールベアリング使ってる車なんてなくなったからかなぁ?

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新しいベアリングはシールドタイプでした。まあ、いいのかな?

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こういう構造になっています(F4さんのHPより拝借) ちなみにベアリング全部換えると部品代だけでも結構なお値段になります。

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元の状態に組んでゆきます。 掃除もしつつ。

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バックプレートも洗って、一応塗装。

とりあえずここまで来たら、作業の山は越えました。

今日も疲れたよ、パトラッシュ……


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