この手のバイク(ビッグスクーター)の外装交換ってのは、実際このくらい全部外さないとできません。一部だけ外してー、みたいな都合のいいようには出来てないんですな。

こういうの作らせたら本当に日本人は上手いと思います。一枚一枚はプラスチックの板なんでフニャチンなんですが、三次元的に整形することで強度をもたせ、さらに別の面を持つパーツと組み合わせることで、ボディの形成を可能とします。
実際、このマグザムはボディ外装パーツを支えるサブフレームがごくごく少なくて、外装パネル同士で保たせあっているという作りになっています。見事ですね。
こういった広範囲のボディを保たせるというのは以外に難しいものでして、そういう意味ではワーゲンなんかもサブフレーム使わずに上手いこと外装を構成しています。(ま、自動車なんだから当たり前っちゃあ当たり前ですが)

で、ちょっと脱線な仕事。 軽トラの荷台への艤装作業です。いわゆる着脱可能な箱を荷台に乗せて、箱バンと同じ働きをしてもらうというわけです。

この箱の外装パネルはこのようにして、内側のフレームで保っています。ま、軸組在来建築ですわな。
このパネルを三次曲面で整形することができると、フレームというものがほぼいらなくなります。
角の分狭くもなりますが、軽量化には無茶苦茶貢献します。
が、そんな素材は今のところ、個人で扱えるものとしてはFRP成型くらいでしか出来ません。
ということは、建築にも曲面を取り入れると、かなり強度の高いものができるのですがまあ、材料加工が大変ですからまずやりません。
丸というのは、互いが互いを支え合っている安定した姿なんですね。
だから、地球は丸いのです!
だから、丸い車のビートルは、人を幸せにするのです!
たぶんな。
そうだとおもう。
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