極稀にですが、特にタイプ2にありますが、リアアクスルのナットが回らない時があります。
つまり取れません。ドラム開けられません。
これ、46ミリ頭のごっついナットなんですね。大抵はインパクトで取れるんですが、うちにある最強のやつでも取れない時があります。そんな時どうするか? 大抵バーナーで炙ったりすると緩みやすいんですが、今回はだめ。
久しぶりに気合の入ったナットです。
人力でいきます。

ドラムに周り止めを噛まして、でっかいラチェットでおりゃー、ですよ。最強のトルクはやっぱテコの原理を使った人力です。

しかしそんな試みも水泡に帰す時があります。

回り止めが、折れた。じわじわーっと回るからいけたと思ったら、じわじわ折れてたんですね。
こうなれば残る手段は一つです。

ナットを切ります。切って壊すんですね。
これはナットの換えがある場合なら使える技ですが、世界に一個しかないようなものだと使えません。
実際壊すと言っても、完全に切ってしまうわけではなく、薄くしてゆくんです。でないとシャフトの方を切ってしまいますから、それこそ泣きです。
薄くして、ナットの根性削いでから、トルクを掛けて回します。よくわかんないかもしれませんが、みなさんは生きてるうちにこんなことに遭遇することはまずないでしょうから、忘れちまってもいいと思います。
最終的には回して外します。
こんなもの一個外すだけで一時間はかかります。 できるだけ無事に外そうとするが故です。今回は力及ばず、合掌。

お客様より、お年賀頂きました。
ありがとうございました!
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