空冷ワーゲンは20数年ほどじゃ廃車にはなりませんが、私めは先日20数年ぶりに廃車行きました。
もとい、歯医者に行きました。

記憶があるうちで最後に歯医者に行ったのは多分高校生の頃です。もしかしたら中学かもしれませんが、最後に行った歯医者がどこだったのかすら覚えていません。
別に無類の歯医者嫌いというわけではなく、ただ単にどこも痛くなったりしなかったので、行く機会がなかったんです。
で、よくよく考えたら、私が無法者たちの手によって、拉致監禁され、そのまま餓死、白骨化して、後に発見されたとしても、遺体を特定してもらえないのではないかという恐れから、遂に歯医者に行くことを決めました。
そんな未来の歯医者にやってきた私は、素敵な最新式リラクゼーションシートに座らされ、歯科衛生士さんの下乳を額に受けながら――はなかったですが、すぐ自分の隣に液晶モニターがあってですね、自分のレントゲン歯型なんかが映し出されてるんですね。あ、この親知らずの生え方オレだーとか思いながら、やっぱりこんなに斜めに突き刺さってるんだな、とか再確認しつつ、検診とクリーニングに入ります。
「うーん、なんか小さな虫歯がちらほらあるねぇ……」
そうなん? 全然わからんかったわ。
とりあえず、スケーリング(歯石除去)されたんですが、なんかめちゃ早いのね、五分もしないで終わっちまうの。人の口の中何だと思ってるんだってくらいガンガン、スケーラーで突かれる。オレ、もっと優しく時間かけて取ってくれるものだと思ったよ。口の中血だらけよ。
それから30分ほど放置されて「さ、今日は一本だけ虫歯治しましょか」と、まるでオイル交換のついでにベルト交換しときましょか、的なノリで、またリューターでギャーン! おっおおう。この神経に直接響く痛みはやはり歯科。
んでから削った所パテ埋め。(たぶん紫外線で固まるようなやつ、どんなもんかは見えなかった)
固まったらもっかいギャンギャンと削って「ハイ噛んでー、いけるねー」で終わり。この治療も五分もかかってないと思う。
めんどくさいのか、ほとんど作業説明がなく、あっという間に実行されてしまった感じ。
みんなあんなに速いものなのだろうか? 手際が良いのか、上手いのか、よくわかんないです。そもそも虫歯の自覚症状もないので、やる必要があったのかは自分ではわかんないんですが、プロが言うんだからそうなのだろうと、納得するしかない。
とりあえず、先生。わかってるのかわかってないのか、口開けたまま話しかけられても、応えられねぇから。喋ったら気道に唾が入ってむせるだろうが。
そんな20数年ぶりの歯科体験でございました。
なに? こんなのお前の日記だろうって?
いえいえ、インフォームド・コンセントは車の修理でも大事なことだな、と。
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