レイトバスのスライドドアの修理です。
症状的には電話でしか聞いていなくて、現物見るの初めてでした。スライドピースが破損してるとのことで、そこだけ部品取ってましたが、そうは問屋がおろしませぬ。

スライドドアのメカです。とりあえず分解ですわ。

ドア受けのブッシュ破損。サイズの合うカラーで代用します。

件の破損したスライドピース。

折れたアーム・・・・・・満身創痍やないかい。おまけにロックの爪まで破損してどっかいってしまってました。
というわけで、虎の子の中古部品を駆使して組み替えます。

ブッシュ打ち替えますー。

こんな状態で作業するんですわ。

こんな構造になっとるんですわ。

こっち側の部品は持ってないので、壊れたら悲惨。丹念にグリスアップしてメンテしましょう。

今回のトラブルの原因は、まず開閉によりスライドピースとブッシュが摩耗したことで、アームの軸に力がかかり、最終的に疲労骨折、って感じですな。
このころのスライドドアの構造はまだ黎明期で、構造が成熟していなかったため、どうしても部品点数が多く構造が複雑で、かつ耐久性が低くなりがちなんだと思います。可動部はパーツが多くなればなるほど脆弱になります。それを補うほどの部品精度があればいいのですが、そこは推して知るべし。
機械モノは部品と部品の隙間(アソビ)が限りなくゼロになるのが理想で、そのためにブッシュなどで調整するのですがこの時にガタがあると、てきめん各パーツにかかるストレスが増えます。まっすぐのものが斜めになると「面」で受けていたものが「点」で受けるようになるからですね。言葉で言ってもわかりにくい話ですので、わかりやすくいいますと。
えーと、女性が伴侶を選ぶ際は、ゆるゆるガタガタの遊び人より、ストレスの掛からないしっかりガッチリ働く男性の方を好むということです。
以上、終了。
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