
今日は大変天気のいい日でした。
11月ですね。
えー、『女心と秋の空』とよく申しまして、秋はよく天気が変わることに喩えて、コロコロと変わる女性の感情の起伏をいい表したものでして、稀にこれを女性蔑視的に捉える方もおられますが、語源は――というか、もともとは『男心と秋の空』と言いまして、江戸時代くらいに生まれた言葉だそうです。
意味としては、もうそのまま。 男性の女性に対する移り気の早さ(つまり浮気ね)を表したもので、「男とはそういうものだ(仕方ねぇ)」と、揶揄した事が始まりのようです。
当時は女性の浮気は死罪にも相当するほど重い罪であった反面、男の浮気には寛容だったことから、自嘲的な面も含まれていると思われますが、同時にそれは女性にはほぼ人権がなかった(女性の心情などを顧みることはなかった)ということを表しています。
それが「女心」に転じるのは大正時代や昭和に入ってからでして、女心を勘案するという流れが、『女心と秋の空』を作ったことを考えると、ここに来て女性は揶揄、あるいは自嘲するだけの人権が芽生えたということが窺えます。

ま、いずれにしても人はコロコロと心変わりはするものですし、移り気もありますし、それは別に男でも女でもどっちでもおんなじじゃねぇの? と、選択の自由が無数に用意されている世界ってのは、本当に豊かだなと思います。

そんなこんなで、今日はインナードアプルハンドル製作です。ドア閉める時に引っ張る取っ手のことですね。
これは車両の雰囲気に合わせて作ったものですが、基本的にはこういう面倒なことしなきゃ作れないよ、って話です。

内張りをめくって、インナーパネル側にこのような台座を作ります。内張りともどもタッピングでハンドルを取り付けてもいいんですが、それをやるといずれグラグラになって抜けてきます。なので、手間がかかってもここはボルトとナットでつけたいところです。

ハンドル本体に取り付け穴を溶接して、6ミリのボルトで取り付けます。

これでバッチリガッチリです。
外から見たらなんてことないものに見えますが、中ではこんなことやってるんですよ、って話です。
たまにドアプルハンドルがない車両がありますが、どうにかしてつけたい! って人はご参考までに。
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