……クラッチワイヤーの調整ネジだよ。

もうなに、闇の中にひっそり佇む光芒、って感じ。
ワーゲンはクラッチをワイヤーで引いています。別に前時代的と言うほどではないんですが、四輪はたいてい油圧式なんですよ。
もっとも四輪車は、クラッチそのものが無くなっちゃいましたしね。ノーワイヤー・ノークラッチって感じですね。
どこをとっても素晴らしい設計のワーゲンにとって唯一、メンテしにくいのがクラッチワイヤーです。いつぞやはペダル側の話をしましたが、今回はミッション側。
で、このワーゲンのクラッチワイヤの調整ネジがどこにあるかといいますと。

ここの奥。
ここがどこか判らんって?
ここは、車体下部左側後方。ちょうど左のリアタイヤのミッション側の奥の方です。下から潜って手を伸ばして、やっと、みたいな場所にあります。
これだけは本当に触りにくいところにあるよなって思います。

高年式はたいてい蝶ナットがついてるので、手で回せますが、低年式車両にはたまにオリジナルのダブルナットがついていることがあります。これは悲惨です。
片手入れるだけで精一杯のスペースにスパナを二本差し入れないと駄目なんですよ。どうやってやるの? 計算合わないよ?
そういう時は片手で二本のスパナを二個のナットにかけて手のひらを駆使してスパナをひねり、ロックを解除するんですよ。
もう、ほとんど無理です。なんでボディ側のラゲッジスペースフロアに、サービスホール作らなかったんだろうか?
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