
日々入れ替わりながら、ちょっとづつ作業は進みます――
さて、高速道路がついに制限速度引き上げが一部区間で試験導入されることになりました。
従来100キロ規制だったところを、110キロに。最終的には120キロにするそうです。
これ、どうなのかなとお思いの方もおられるかと思いますが、デンマークなんかでは制限速度を引き上げたほうが、重大な事故が減ったと言われています。

これは制限速度と実勢速度の差というものがありまして、実際80キロ規制の高速道路でも100キロ位で走っていることは珍しくありません。100キロ区間なら120キロほど出ていることも。
これが実勢速度というものでして、100キロ規制区間で100キロで走る車は良いのですが、追い越しをかけるとなると120キロを出します。そもそも、その行為がだめなんですが、自動車を運転する人なら誰しも経験したことはあると思います。実際は100キロキッチリで走ってなどいないことは。
実勢速度が120キロの、「100キロ区間を制限速度で走っている車」が前にいると、『こっちはちゃんと流れに乗ってるのに、遅い奴め!』と思うことありますよね。
そうなると追い越したくなりますから、おのずと100キロを超えて追い越しをかけます。
このように、高速道路は50キロ以上100キロ以下(もしくは80キロ以下)という速度域内で走ることを決められていますので、遅く走っても何も違反ではないのですが、無理に追い越す行為が事故に繋がる可能性を招く、ということで、制限速度を実勢速度に近づけて、上げてやることで通行の円滑化が進むという考え方があるそうです。

ただ、高速道路でも制限速度を守って80キロとか、100キロ位でしか走らないような人や車にとっては、プレッシャーな気はしますよね。100キロ区間が120キロ区間になると、実勢速度は多少上がるでしょうし、現在の感覚で言えば、80キロ規制の道を60キロでトロトロ走っているような状況と言えます。
走る車や人としては、この実勢速度というのはいささか傲慢に感じる部分はあるんではないかなと、そう思うんですね。
ま、かんたんに赤キップもらうことはなくなりそうですけど。
あとは120キロをちゃんと制御できるドライバーがどれだけいるか、というのは、高齢化してる現在、考えなくてはいけない部分でしょう。ちなみに、ワーゲンは120キロでも巡航はできます(だから、まだしちゃだめだって……)
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