古い車ばかりをやってると、まず引き上げてきた車への最初のアプローチは、掃除と相場が決まっております。
そのなかで、こんなものが見つかる時もあります。

プルタブ式の缶コーヒー、ジョージア、オンマイマインド。
しかしながらこんなノスタルジーな事ばかりではないんですな。
まず本題に行く前に、少しお話をば。

ワゴンR キッツい喫煙車。もう天井がヤニだらけ。窓閉めて運転出来ないよ、ってくらい煙草くさい。
この頃は喫煙が外に追いやられてる現状からして、喫煙歴のある車というのは、買取の査定にも大きく影響してきます。
私はどっちでもいいんですが、やっぱり嫌な人は嫌なものなので、中古車販売店はこれを一生懸命洗うんです。

水かけて洗剤でゴシゴシとはいかないので、地道に雑巾と洗剤つかって、拭く。ひたすら拭く。隅から隅まで拭かないとまず臭いは取れない。空気が回るところ、エアコン回りも全部掃除しなきゃ取れません。極端な事言うと、プロの掃除やさんは内装全部外して洗います。

ちょっと拭くだけで黄色い。ある程度落とすだけでも二時間かかります。そこからさらに嫌煙者が気にならない程度まで仕上げるとなると、これだけじゃだめですね。あらゆる手を尽くさねばなりません。
で、ここからが本題。
洗うという話で、よくあるのが「住宅の洗い屋さん」
これは中古の物件を、売り物にするために各部屋を徹底的に洗浄する専門業者さんです。解体やリノベはまた別の業者さんで、洗い屋さんは原則として現状を綺麗にするだけです。
そんな清掃業の中で、『特殊清掃』という業種があります。
これはゴミ屋敷や廃墟、事件や事故、あるいは孤独死などでしばらく遺体が発見されなったお部屋などを専門的に清掃する(遺体搬送はしない)業者さんなのですが、まあ遺族でも躊躇するような、大変なお仕事です。
私などは引き上げてきた車から虫が出てきたり、銃弾が出てきたりするくらいですが、まれに小動物等の死骸があることがあります。ま、鼠とか鳥とか猫とかね。
(画像あるけどショッキングすぎるので自粛しておきます)
放置されてた車ってのは、人も近寄らない廃墟同然、そういうところを死に場所として選んじゃう奴もいるって話でして、んまぁ、何ですか、結局私が処理するんですけどね。ミイラみたいになった死骸を。ついでにウジ虫がわんさと湧いたんだろうなというサナギの痕跡もダイソンの吸引力で素早く処理ですよ。もう、無です。無の境地です。
こういう車はだいたいボディもシャーシも終わってるか、再登録不能な場合が多いですので、部品取りへGOです。
あ、安心してください。ウチの販売車両に窓開けたまま放置してた車両はありませんから! (これホント)
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