ゴルフをやりすぎて身を持ち崩し、家庭崩壊させた故人が往く先のことを「ゴルフ地獄」といい、延々とホールのない2万ヨージャナ四方のティーグラウンドを廻り続け、クラブで打ち続けなければいけないという無間地獄の一つとされる。
というのは嘘ですが、それに近い地獄というのは修理の世界にもあります。

ゴルフ2です。水冷です。
まず始まりは、リザーバータンクの水が吹いたところから始まります。
リザーバーのキャップの劣化だろうと(欧州車はラジエターキャップの役割をしてるんです)キャップ交換。
点検のため、水温を見つつ、エンジンをかける。聞きが悪いというクーラーも点検してると、クーラーホースが破れてガス噴出。オゾン層を破壊しました。

まあね、おおかた30年もののホースですからね・・・・・・って、部品、ないよな!
という訳で、ダメになったホースを元に作り直すことに。

さあ、お盆を挟んだため、大幅に作業が遅れました。部品も来ないしね。
で、出来上がったホースをつけてゆきます。無事つきました。これで完成じゃいー!
と、おもったら。

ガス圧がぐんぐん上がる。やばい、破裂する。
と思ってエンジン停止。見れば水温が異常にあがってるじゃないですか。なにこれ。
圧力スイッチ壊れてファン回らなくなったか?
水冷車には、ラジエーターが付いてるんですが、ラジエーターの前にはコンデンサーというクーラーのガスを冷やす部品があります。これの冷却は走行風と、電動ファンによって行われるのですが、どうやらファンが回っていない。
このファンの動作はいろんな要素が絡んでます。

そういう時は地道に配線をたどって電気の流れを見るしかありません。
マニュアルでもあればいいんですが、ないときは、こうやって書きます。
一生懸命やってこのクオリティです。
これをやることで、ある程度不良部品を絞り込めます。
容疑者を確保して自供を促すようなものですね。
ま、たまに誤認逮捕もあります。
そんなわけで、まだ終わらないゴルフ地獄でした。
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