今日はネタがないんだけど昔の話を。

2017. . 15
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ベスパのキャブレター。
屋外に放置されてたので、コッテコテに中身が固まってましたので、じっくり洗浄いたしました。

キャブレターというのはガソリンを霧状にしてエンジンの燃焼室に送り込む装置でして、コンマ何ミリという小さな通路が複雑に入り組んでいる、車やバイクの部品の中では精密機械に類するものです。
ですんで、ここに古いガソリンが入ったままで長期間放置してたりすると、ガソリンの揮発分が飛んでしまい、ガソリンに含まれる残った成分が中で固着してしまって穴をふさいで使用不能にしちまったりします。

しょっちゅうエンジンをかけてる人は大丈夫ですが、文字通り屋外に放置などしてると、ひと夏で終わってしまう事もあります。

そういう時は分解して専用のクリーナーで洗うんですが、これが臭い。
バイク屋さんなら間違いなく死ぬほど経験してますが、私も例にもれず。

昔々の話ですが、私バイク屋に居ました。
普通のバイク屋ではなく、どちらかといえば「おこし」の仕事が毎日の業務のようなバイク屋で、不動車を復活させる仕事です。
放置されてたバイクを動くようにして、オートオークションなどに流舌り、海外に輸出したりする仕事だったんですね。
なので、まあまあバイクは触れます。直したバイクの種類だけで言えば、ちょっとその辺のバイク屋さんには負けないかもしれません。

で、この仕事、絶対避けられないのがキャブレターの清掃だったわけです。
もう、毎日毎日来る日も来る日もキャブレター外して分解して洗って組み直して(読点入れないくらい絶え間なく)という日々だったんです。ですから未だに、この腐ったガソリンの臭いを嗅ぐと、あの時を思い出します。

オマケに、フロント全壊したバイク引きずったり、担いで持ち上げたり、あっちにもっていきーの、こっちにもってきーの、朝から晩までバイクを押して押して押しまくった日々。

あの時は手が綺麗になるのは盆と正月くらいだったなぁ、と。
そして二度とやりたくないなぁ、とも。

しかしながら、あの芋の皮むきみたいな理不尽な日々が、今につながっているのだなとは思います。
でも、今でもやはり、考えて悩んで、発見したり、失敗したりの連続です。
私は特別器用とか、何か一つのことを極められるような人間じゃなくて、単に我慢が出来る人なんだと思います。結局業界在歴も二十年を越えちゃいましたしね。

そんな私でも、出来るだけお役に立つ人間にはなりたいなぁ、と過去を思い起こしては毎度毎度自戒しております。
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