空冷VWでは、「セルモーターがうんともすんとも言わないんですぅ~」というトラブルが時々あります。
原因は、
バッテリーがあがってる。
セルモーターがぶっ壊れてる。
イグニッションスイッチが壊れている。
断線している。
エンジン焼き付いている。
だいたいこんなところです。
その中でも、地面に寝転んで腕を伸ばすだけで直るのが一つだけあります。

セルモーターの断線です。これは車両右側、ヒートエクスチェンジャーの奥側ですね。
断線といっても、線が切れてるのではなく、セルモーターに刺さっている配線の抜けです。
二本あり、一本は太くたくましい奴。もう一本はもやしみたいなひょろい奴。
抜けるのはひょろい方です。

下に見えるのはドライブシャフトのブーツですね。これで位置関係解りますか?

この私の不徳逞しい人差し指(ややこしい)で触ってる、平端子の配線が抜けることがたまにあります。
この配線、セルモーター本体の電源ではなく、セルモーターに電源を送るためのスイッチを動かすリレー配線なんですね。いわゆるソレノイドスイッチってやつでして、セル付きの自動車やバイクにはほぼ間違いなく装備されてます。
この配線が抜けると、ソレノイドが動作せず、当然セルは動きません。
ただ、ここにアクセスするには、人目をはばからず、自動車の下に潜り込み、腕を一杯に伸ばし、暗闇の中セルモーターを探りながら配線を探して、迷いながら端子にぶっ刺す必要があります。
当然腕も手も真っ黒、服も汚れますゆえ、純白のワンピースなどを召された淑女の貴女には、なかなかお勧めできません対処方法ですので、そういった清楚なワーゲン乗りの彼女は、迷わず私にご依頼ください。わたくしめがあなたの代わりに不徳逞しい手を汚して差し上げます。
スポンサーサイト