ウチのお客様で、新車からずっと診させてもらってるお客様がおられます。
この、トヨタのチェイサーなんですが、なんと走行距離45万キロです。

そこまで距離は知っている人というのもそれほどいないと思います。しかも市街地メインでこの距離です。
北海道とか、高速道路メインでなら余裕でこの距離は稼げますし、車もそれほどは傷みません。
そういう意味ではかなりハードユースな45万キロでして、そのぶんメンテも相応にかかっています。
今回初めてエアコンのコンプレッサー交換となりましたが、これがドイツ車なら四回くらいは替えてるだろうと思います。
毎度毎度見せてもらうたびに、やっぱトヨタはすげぇな、と。ただ、何十万キロまで走ることを想定しているのかはわかりませんが、このエンジン、トヨタの歴史の中でも成功した部類らしく、20年間も作り続けられた、かなり信頼性と耐久性のあるものだったようです。
しかしながら、日本じゃ100万キロ走る人なんてほぼいないだろうと思いますが、海外ならそのくらい余裕でいくだろうから、メーカーが想定している限界値ってのは、日本人が想像するよりもはるかに上にあるんじゃなかろうかと。でないと海外で日本車があれほど高い評価は得られないだろうと思います。
そうも考えると、日本人は10万キロそこそこで捨てちゃうのだから(昔の軽自動車は10万キロくらいが限界ですが)贅沢だなとは思います。
なにより、とにかく年数が経てば買い換えなきゃいけないみたいな風潮を垂れ流しているのは、愚かとしか言いようがありません。もちろん機械を触る側の人間としてですが。
メンテを重ねれば車はどこまで走れるのか? というのは技術屋的には興味がわきます。
しかし、今回もでしたが、二十年近く経つとさすがに部品が出てこない部分が増えていってます。こういう事情も含めて、気に入った自分の車があっても長く乗り続けられないというのは、実に悲しいものです。
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