ビートルの屋根というのは普通はタダの一枚の鉄板からできてますが、モデルによってはラグトップやスライディングルーフといった、開放装備がついていたりします。
実際のところ屋根が開いて何が楽しいのか、というとどうも微妙な気がしますが、ま、流行りもあったんでしょうな。
高年式のビートルというのはほとんどがこの鉄板仕様のスライディングルーフでして、機嫌よく動作してくれる場合は、内側のハンドルをくるくる回すとスライドして開いてくれるのですが、壊れると泣きを見ます。

動作機構は窓の開閉とよく似ていて、スパイラルワイヤーをギアで送ってゆく仕組みでして。
これが、ダメになると例のごとくギアが滑ります。
補修部品は出ていないのかといいますと、有るんですが、制度が悪いのか根性がないのか、新品部品に替えてもがりがりと滑ってしまい、治りません。社外品ですが部品も決して安くはなく、毎度毎度治るかどうかわからんでぇ、とこればっかりは口添えして作業させてもらってます。
それに、半端に開いたりすると水が漏れたり、ボディ内に侵入したりするので、困ったことになります。
そんなわけで、どちらにしてもリスキーなんで、もう開かないようにしてしまうという人も少なくはありません。で、今回はふさぐという作業です。
隙間にコーキングするだけでしょ? と思うなかれ。二度と戻せない、戻そうとすると激烈にしんどい事にしてはいけません。

結構がばがばに隙間あるんです。

まず子の隙間部分にバックアップ材というのを突っ込んでおきます。コーキングは接着性があるので、大量に入れるとまずこの溝を復活できません故、あくまでルーフとスライド部分の隙間にだけ充填することが肝要です。

こんな風に。
もちろんホームセンターで売ってるようなシリコンじゃなくて、自動車用のちゃんとした奴です。

こんな感じでびしっと。
シリコンは上から塗ることが出来ませんが、このシール材は硬化後に塗装もできます。
これで雨漏りとはさようならでございます。
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