花に嵐

2017. . 11
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さすがに三日も雨続きだとネタも流れるわ。

仕方ないから、サクラの話でもしようか。

「サクラ」って言葉あります。偽客と書きます(もちろん当て字)
公演主催者や販売店に雇われて客の中に紛れ込み、特定の場面や公演全体を盛り上げたり、商品の売れ行きが良い雰囲気を作り出したりする者を指す隠語。(Wikより引用)

ご存知の通り、客寄せ、盛り上げ役なんですが、花の桜ととも無関係ではないようで、『桜のようにパッと咲いて盛り上げて、さっと散る』みたいなところから来てるというのが一説。諸説あるようですが、なんかこれが一番しっくりきます。

いわゆるサクラの具体例としては、各種の興行系の観客席はもちろん、出会い系の女性なりすましとか、パチンコ屋でフィーバーしまくる人とか、新発売商品の行列とか、まあ人が集まったり、景気が良い様子を見るとついぞそこに追随したくなるのは人間心理というものでありましょう。

もちろんサクラに従事した人というのは、運営側や興行主、販売店が時給や現物で雇っているのですが、この手法というのがあながち効果が高いものだから、相変わらずそこここで行われています。

一応、こういった誘導を企図すると、消費者の商品価値判断を惑わした、という詐欺の一種になるそうです。

そこんとこはなんだか微妙だなぁと、行く先で偶然出会う行列にはけして並ばない私なんかは思います。

しかしながら、演劇や、イベント、お笑いなんかのシーンでは、このサクラって人々は舞台装置の一つとして機能して、より場を楽しむ効果を上げてるんですな。例えばお笑いが一番わかりやすいんですが、「ここ笑うところですよ」というのを先んじて笑い示してくれる。一般の観客は安心して笑える。要するに一人だけ笑って浮くのが怖いんですね。拍手もそうです。

テレビ番組になるとより露骨なんですが、スタジオ観覧客の声というのも実のところ、事前に録音したモノを編集して要所要所でいれたりしてます。最近の不用意に多い画面下部に表示されるテロップも、一種のサクラといえましょう。

場に酔わされるってのはいつの世界、時代でもあることですが、本当はこれ一番怖いことなんです。

一つ小集団のきっかけが始まりで、無関係な人々がそこに集まって、世界が変わった、なんてことはいくらでもあります。
その母集団に入ってしまえば、「そう思わざるを得なくなる」んです。
新製品が『品薄状態』だといえば、購入予約や問い合わせが殺到する。購入するつもりなどなかった人までもがそこに群がる。

酔わせるようにパッと咲き誇り、夢のようにサッと散り、後に訪れる者なし。

――花に嵐のたとえもあるさ、サヨナラだけが人生だ――

っていい言葉がありますが、桜の木は毎年そう思ってるんでしょうなぁ。


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