自分を信じろ! とはよく聞きます。
なんか戦う前とか、試合の前とか、試験の前とか、そういう時対象を鼓舞する言葉として。
逆に
自分を疑え! ともよく聞くのですが。
大体、失敗が許されない場合とかですね。仕事とか、仕事とか、仕事とか。
てゆうか、自分の責任だけで終わらせられない事案に対しては、自分を疑ってかかれ、といわれるような気がします。
つまり、自分だけのことなら、やみくもに自分が自分のことを愚直に信じて、成功に導く力になればそれはそれでよいのだけど、他人が関わる場合は自重してくれと、まあそういう事なのかもしれません。
こと、私のような場合は、自分を信じていいことなんかはあんまりありません。
大体において、自分を疑った方が無難です。
オイル入れたか?
ボルト締めたか?
書類の忘れ物ないか?
戸締りしたか?
電源切ったか?
こういうの、自分を信じると、いつか失敗します。
あと、これってさ、外し方これでいいんだよねぇ? とかいう時もあります。

65年式以前のキングピン式の足回りのナックル部分です。
キングピン(ステアリング軸)のほうにガタがあり困ったことになってるわけです。車検が通りません。

コテコテですが、まあこんなもんです。

こうやって、こうやって、プレスで軸を抜くんですよっと! (ちなみに写真は撮影用で、実際の作業風景とは違います)
よっと!
あれ?
抜けない?
俺なんか間違ってる? なんか外し忘れてる?
そう、自分で自分を疑うほどに、軸が抜けません。

ガスであぶります。
ちなみに傍らにある、グルメファイアーごときでは炙れません。これはバーナーの着火用に使っているだけです。
ガンガン炙ります。素手で触ると火傷するくらい。
再びプレス。
抜けない!
あーなんでー? やっぱ俺間違ってる? なにかどこかで記憶違いしてる?
と、そのくらいにまで追い込まれた人は考えてしまうのです。

結局3トライ目で抜けたんですけど、まあ三十分くらい炙ってたかもしれません。皮手袋が燃えそうなくらい。
抜けないものはそのくらいやらねばならんという事です。
私は間違っていなかった!
うっおおお!
と、いう事で、非常に大変な作業なのですよ、キングピンの入れ替えというのは。
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