そもそも、車やバイクのマフラーを換える、という行為は「性能を上げる」、という目的のためにあります。
元をたどればレースシーンなんかで、より速く、よりパワーを得るために、レース車両用のマフラーがワンオフで制作されたころから、一般市場に「マフラーを交換する」という概念が生まれただろうと思います。
エンジンのパワーを上げるのは実に簡単です。
大量に入れて、それを燃やして、大量に出せばいいだけです。
その行程として、キャブレター、燃焼室、マフラー、というシステムがあります。
ただこれらのバランスが取れていないと、結果は出ません。
それでもお手軽なので、マフラー交換というのはルックスも含めて変化が出るので人気がある、カスタム入門なんですね。
で、パワーを出すためには大量に出す、と書きましたが、つまりは排気の効率を上げるという事で、早く出せば早く入る、というほど単純ではないですが、要するに、マフラーの「排気量』が上がるわけですから、当然音も大きくなりがちです。
従って 速い≒うるさい という等式はまず避けられません。今のところの常識では。(もちろん最近の車は静かで速いです)

ただ、事情により、性能のよいマフラーを静かにして、泣く泣く排気効率を犠牲にせねばならない状況はあります。
写真は、ビートル用のエンドサイレンサーです。これだけでかなりの消音効果があります。

中はこんなふうに、グラスウールが封入されてて、これが消音してくれます。

これをマイボウズさんとこの『ヴィンテージスピード』マフラーのエンドに差し込みます。
もちろん加工しないとこんな風には入りません。
キレのいい重低音が魅力的なVSマフラーですが、このサイレンサーを入れると見事にノーマルチックな静粛性が実現。

当然ですが、公式 速い≒うるさい に当てはめますと、結果は自明かと。
やはりフケはかなり犠牲になります。 あとは調整ですかねぇ……まあ、嫌ならすぐに戻せますから。
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