えーと。
空冷ワーゲンにはスチールダッシュ、というダッシュボードの種類があります。
まあ種類というか、種別というか、高年式のダッシュパッド装着車と区分するために生まれたような言葉で、古い車というのは大抵スチールダッシュです。
スチール、つまり鉄板。大抵はボディと同色に塗られて、いわばボディむき出し状態という感じですな。
本来、内装が外装と同じ仕上げというのは、建物でも言えることですがチープか廉価を指します。が、ビンテージ業界ではどちらかというとスチールダッシュの方が人気があります。
ところがスチールダッシュの設定がない、もしくはダッシュパッドを外すと成立しないダッシュボードというのがあります。
それが、1303とかタイプ3とかレイトバスとかなんですね。
奇しくも、この三車、空冷ワーゲンにして、カーブドウィンドウを採用しているので、ダッシュボードという前面スペースが存在します。目の前にこんなスペースがあると何かを置きたくなるのが人情。
そんなわけで一工夫しました。

たいぷ3の真ん中にあるスリットは、実はスピーカースリットです。
ですが、世はステレオ時代、モノラルスピーカーを使用する意味がありません故、これは不要だろうという事で、ここに鉄板を貼り付けることにします。
まず型紙を用意。

鉄板切り出して、曲げ曲げして、塗装して、本来目的だった時計を取り付けます。ちなみに時計は今は亡きMMCスマートのオプション時計という希少品。
ここに鉄板をはりつけることで、

マグネット用品が付きます。
いや、写真見てもマグネットかどうかなんてわからんて? いいの、つくの。
ま、今どきの車は内装でマグネットつく部分なんて皆無ですけどね。
けどこれが出来るのが古い車の醍醐味ともいえるわけです。冷蔵庫みたいにメモを張ったり、レシート挟んだり、出来るんだぜ。

すっきりしますねー。
なに? タイプ3にはもともと時計ついてるだろって?
……細かいこと言う人は嫌いです。
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