リターンスプリング

2017. . 18
たまにはまじめなことを書こう

ブレーキにはリターンスプリングというものがあります。
文字通り「戻しばね」。

IMG_0006.jpg

この両側のばねですな。

こいつの役割は、ブレーキシューを保持するためと、ホイールシリンダーを押し戻す役目があります。
ホイールシリンダーというのは、左端の筒状の部品で、油圧で伸縮する部品でして、この部品でブレーキを作動させています。

油圧っちゅうのは、流体力学を利用した動力伝達手段で、ブレーキなどの油圧システムはこのパスカルの原理を利用しています。
などと書くと、頭がよさそうに見えますな。

ようはペダルの向こう側に小型の油圧シリンダーがあり、そこから押し出された油圧が配管を通じて、ホイールシリンダーへと伝わり、ブレーキを作動させるという寸法です。
ですんで、この間に、圧力低下の元になる漏れなどがあると、ブレーキの効きが悪くなったり、あるいは全然効かなかったりします。いわゆる、「ブレーキ抜けた」というのは『油圧抜けた』と同義なんですな。

ま、ここまでは押し側の話です。では広がったブレーキを解除するときはどうするのかといいますと、ペダルから踏力を抜くと、今度はシューに取り付けられたリターンスプリングがホイールシリンダーを押し込んでゆくことになります。こうすることでブレーキは元の位置にまで戻ります。

ところがブレーキが戻りきらないことがあります。いわゆる『引きずり』といいますが、こうなると、常にブレーキを微妙にかけたまま走行することになり、ブレーキそのもののダメージもさることながら、走りは当然悪くなります。最悪なのになると、ブレーキが熱を持ち、ホイールが焼けたりもします。

IMG_0005.jpg

ばねは長年使用されてきたり、熱が加わった場合、途端に張力を失ってしまいまして、このように伸びてしまう事があります。
こういったばねを使用すると、戻りが悪いブレーキとなってしまいます。

多くの引きずり現象はホイールシリンダーの動作不良に起因するものが多いですが、しばしばこういったばねが原因のモノもあるというお話でした。
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