
いわゆる「黄昏時」というのは夕暮れを指しますが、特に初秋から初冬にかけての冬至前後の日が短い時期の夕暮れを指すようです。
黄昏の語源は「誰そ彼」といいまして、この時期の日はすぐ落ちるという事からよく『つるべ落とし』などとも言われ、急激に日が傾くような錯覚を覚えまして、視覚がコントロールしにくいといったことから道々で見かけた人をさして、「あの人は誰だろう?」といった雅な言葉が「誰そかれ」「たれそかれ」と転じて『たそがれ』となった、という事を昔に聞いた覚えがあります。
もうひとつ言いますと、黄昏と同じ時間帯を指す言葉で、『逢魔が時』という言葉もありまして、これは夕暮れ時に妖しや魔物に出くわすといった意味のことで、これも同じく、視覚的に見えにくい、確認しにくい、といった状態が生み出した言葉なのでしょう。
少々不思議なことに出会うという意味も含むという点で、映画『君の名は。」でも効果的に使われておりました。
冬至にあたる日付はだいたい12月22日で、たまに21日があります。
まあ普通の人は気にすることはないと思いますが。この時期ってのは、もっともはやく日が暮れるので、なにかと焦るってのもありそうです。12月に事故がまま多いってのもの、黄昏時と合わせてみれば納得するところ。まさに逢魔が時です。
皆さま、落ち着いて暮れを過ごしましょう。
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