えー、よく食べ物における修辞で「外はサクサク中はしっとり」もしくは「外はカラっとなかはとろーり」というのがあります。
「外はサクサク中はとろーり」とか昆虫かっ! って思いますが、まあいいでしょう。
私はこのレトリックを聞くたびに、「情熱の国、スペイン」くらいうんざりするのですが、そもそも。そんなに外と中でギャップ萌えしてる人が多いのかというのが疑問です。
特にたこ焼きは大阪人なので言いたくなるのですが、確かに中はとろーりですが、外がサクサク、とかカラっとしてるのはどうも嘘くさい、というか、そもそもそんなからっとした表皮のたこ焼きはほとんどなく、この傾向は近年になって登場したバージョンだと私は思っています。
餃子にしても、外はぱりぱり、噛むと中から野菜と肉汁がじわわーと、というのも、うーむ。不味くはない、美味いよ、美味いけど、あんまり誇張しないでほしい。メニューに「ぱりぱり餃子」とかいう名前を付けるのはやめてほしい。餃子へ求めてるのはそこじゃないんだよ。
ま。
それはいいとして。
多くの人は中がしっとりなのがお好きなようですが、こちらは嬉しくないしっとり。

クラッチディスクが油でぬらぬら。
クラッチってのは、簡単にいえば強力なブレーキみたいなもので、ディスクはブレーキパッドみたいなもんです。これが油で濡れると、当然滑ります。滑るとどうなるかというと、動力が逃げます。
なので回転数だけ上がってスピードが出ない、なんてことになります。
極端な例では、クラッチ繋いでも前に進まなくなります。
ま、多くを語らずともわかる人にはわかるでしょうけど。

主に漏れるのはエンジン側からのオイルです。この写真のオレンジの部分のシール不良などで漏れたり、フライホイール側のOリング不良などで漏れたりします。場合によってはミッション側から漏れたりもします。
つまり、クラッチはいつでもカラッとしていなければならなくて、そこにギャップ萌えはいらんのです。
もちろん、一度油のしみたディスクは交換となります、ざんねんながら。
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