今日は少し1302という車について。
1302とは1300(スタンダードビートル)の発展形として2型の名を与えられた進化したビートルです。
さらにこの後継が1303となる訳で、じゃあ1301ってのはなかったのだろうかとふと考えると思いますが、当時他社に1301というのがあったので、それを避けたそうです。ポルシェとプジョーもなんかそういつことありましたね。

スペックとか概要はこの際書きません、めんどくさいので。
スタンダードと大きく変わったのが足回りで、これはフロントとリアともに全面改装されています。
これは長い長いビートルの歴史の中で快挙だったんですが、当時を知らない人は、単なる不人気者としての認識の方が強いようです。
少し言いますと、フロントはマクファーソンストラット、リアはダイアゴナルアームつきのトレーリングアーム式リアサスペンションと、ダブルジョイント式ドライブシャフト。これ当時のポルシェと同じなんですよね。
でも所詮ビートルじゃん、っていうかもしれませんが、その頃の車のサスペンションというのは一進一退の模索を続けていたころで、おそらく特許関係もあって、そうそう真似もできなかったんだろうと思うんですが、実際のレースシーンでもドライバーの技量とか構成されてる素材だとかの関係で、なかなかうまいものが作れず、迷走に続く迷走を延々とやっていた時代だと思います。
実際信じられないような数の機構の足回りがこの黎明期に出ては消えていったのです。
これは今の時代では考えられないことだと思います。車体の構成がほぼ確定している現代はある意味テンプレート化しているので、いちいち車を開発するときにサスペンションで悩んだりはしません。理論もできてますし社会も安定してますから。
そういう背景から、当時でもスポーツカーとして名をはせていた、ポルシェと同じ足回りを採用したVW社の1302に対する意気込みが見て取れます。
なんか長くなったので、また明日にします。
おなかが減りました。
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