床とは抜けるものだ! と誰かは言った。

2016. . 14
今日はカルマンギアの床をちょいちょいと内装張り込みの準備をばと。

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ビートルの床と言えば抜けるという話がよくあります。
他の車ではあまり聞かない話なんですが、なぜワーゲンにだけそのような話が付きまとうのかと申しますと、ビートルはバッテリーが室内にあり、それが床面に直置きだったことに由来します。

この因果関係が分からない方がほとんどかと思われますが、まあ現代じゃ特に考えられないでしょうし、今現在ビートルに乗っておられる方も気にしなくてもよいことです。

といいますのも、昔々のバッテリーというのは開放型と申しまして、中のセルと外が小さな穴で通通になっており、絶えず呼吸をしていたんですな。そのため過充電状態や温度差などにより内圧が変化すると、中に入っている液体、希硫酸があふれて出てしまうことがよくありました。

自動車の歴史とバッテリーというのは、密接にかかわっておりまして、自動車の仕組みというのは100年くらい前からほとんど変化していないにもかかわらず、大きく進化して信頼性向上に大きく貢献したのがバッテリーを含む電気的制御でありまして、自動車の進化とはすなわちソフト面の進化と言っても過言ではないかと。

まそんな中でのバッテリーですが、当然ながら希硫酸があふれだすと、床にこぼれる。床面はただの鉄板ですので、腐食する、錆びて穴が開く、ひどくなると床が抜ける、ということになります。ここのところワーゲン社も考えて塗装をしたり、マットを敷いたりとあったようですが、完全解決には、密閉型バッテリーの登場を待つしかなかったのです。

現在バッテリーとよばれるもののほとんどは、この密閉型(MF式ともいいます)で、書いて字の如く、もう漏らさない! と相成ったわけです。なので夜も安心です。

で、写真のカルマンは、と申しますと、バッテリーはビートルとは違いエンジンルームにありまして床ぬけとは無縁なのですが、ことカルマンギアコンバーチブルになると、車体そのものが開放型なので、やはり雨の進入を許してしまいがちですし、湿気がたまりやすいという難点は宿命です。

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ですから、コンバーチブルの床は抜けてるものだと思ってもらっても、ほぼ間違いありません。
抜けていて、何らかの方法で修理されているのであれば、御の字であると、そのくらい気持ちの余裕をもって屋根を開いて乗ることをお勧めします。

まあ、ほんと、今くらいの時期はコンバーチブルが最高なんですけど、最近は減りました。
オープンカーの解放感は、窓開けたり、天窓開いたりする比じゃありません。これを体験できないなんてもったいない! と言わしめるほどの魅力はあります。

床のこと気にして下ばかり向いてるんじゃない、見上げてみろ、お前の空は無限だ!

と、昔はどこかの熱血先生が生徒の肩を抱きながら涙して言ってたかもしれませんが、青春熱血がタブーとされる世の中では、私のような不届き者がこんな言葉を口にするのです。

世も末ですなぁ。
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