さて、空冷ワーゲンにはエンジンカバー、ファンシュラウドというものが存在しまして、空冷エンジンの特徴ともいえる部分なのです。
これをしてワーゲンのエンジンたらしめると言っても過言ではないほどの存在感があります。
ではこのカバー、なぜ水冷車にはないのかと申しますと、必要がないから、という一言に尽きます。
この空冷エンジンの半円形のファンシュラウド内部にはエンジン動力で開店するブロアファンが入っています。
内蔵された回転羽根で発生させた風は発熱するシリンダーの熱をとるという役目があります。
そのためにエンジンカバーは効率よくシリンダー全体に風が回り冷却するようにエンジン全体を覆っています。
一見カバーなんてない方が冷えそうに思えますが、上半身裸で風のある炎天下にいるより、ふわっとした薄手の服を着ている方が涼しく感じるというのに似ていると思っていただいていいでしょう。
今回はそういう大事なカバーをぬりぬりしてみます。

これは元ついていた状態。すでに青色に塗られてましたが、これをはがして塗りなおします。

サンドブラストという機械で、がりがりと塗装も錆びもはがしてしまいます。
この際にしっかり汚れも油も取っておかないと、塗装もできませんので、まあまあ時間かかるお手間な作業です。

で、下地の処理をちゃちゃっとやって、塗り塗り。今回はメタリックな赤をチョイス。ちゃんとクリアを吹かないと汚れが取れなくなって余計汚くなりますので、二度塗り、ツーコートですな。

組み付けるとこーんな感じになります。
これでエンジン各部もきれいに磨くとスペシャル感がぐっと上がります。
こういったことで楽しめるのもワーゲンの魅力ですよね。
みたいな毒のない記事もたまにはいいではないですか。
ねぇ?
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