今年は春にMIKIのイベントがなかったせいか、かなり活況でした。いつもながら快晴、ここVW AUTUMUNは今まで雨が降ったことがないという奇跡のイベントです。
いやしかし、今回はてんちょ一人参加、一人撤退という、チョー孤独なイベントブースを展開していたのでありまして。コスパ高いなぁ、と一人で思っていたわけです。
でもお客さんいっぱい来てくれて、せっかく顔出してくれても、なかなかゆっくり話せなくてごめんなさい!

相変わらずパッとしませんが、地味に売れ続けるいつものヘルムブース。

ああ、なんか閑散としてますが、みんなじゃんけん大会に行ってしまって、人が一時的にいなくなってしまった図です。

いろんな車が来てます。もちろん全部フォルクスワーゲンです。

天気が良くて暑いくらい。

うーん。

なんか、九月は全体的に低調でして、その割に何かと忙しいという最悪の月で、イベント前夜なんかもかなり徹夜モードでした。それで、当日午前三時とかに車走らせてると、前方に珍走族が走っており、うっとおしいので無理やり追い越してやったら追いかけられた。
ちなみに珍走族っていうのは、われわれの世代では暴走族とされていたようなのに「似た」人達の事で、これが正式名称というわけではないと思いますが、彼らはギンギンにエキセントリックカスタムしたバイクで爆音で走っていますが、ちゃんとヘルメットもかぶりますし、信号も守ります。見た目以外は割とジェントルなライダー達です。
でも、いくら安全運転だからといって集団で30キロで前を走られると、やっぱり迷惑なのです。
ですから、私はよいっしょっと、いささか強引な追い抜きをしてしまわざるを得なかったのです。
これを20年前にリアルにやると、確実に追い回された挙句、引き摺り下ろされてボコボコにされましたが、今回は追いかけてきて「あぶないやんけ!」と言われました。 ま、私も大人気なかったのですが「何がじゃボケェ」と国道上でデッドヒートな事してたのです。
ま、そんだけで終わったんですが、むかっ腹が収まらない中、コンビニに突入して、夜食でも食おうかとカップめんを買ってお湯を注ごうとしたら、お湯がない!
おい! ふざけん・・・といったところで、慌てて店員が奥からポットを持ってきまして。
実はお湯を用意していないのではなく、深夜に誰彼となく提供するサービスをしていると、若いハンパな連中が店の前で屯して散らかすから、自衛のためにお湯を提供しないのだそうだ。
で、まあ機嫌よくお湯を注いでいると、店員の方から声をかけてきた。
「お仕事の帰りですか?」
「ええ、まあ。また六時には仕事行かなあかんねんけど(イベントのことね)」
「たいへんですね」
ああ、大変だとも。常套句だなと、心の中で呟きつつ。
「まあ、兄ちゃんも夜勤で大変やな。学生さんかいな?」
見た目、本当に大学生くらいに見えたから、夜勤のバイトなのかなと思った。
「いえ、僕、副店長なんですよ。夜の九時から朝の九時までで・・・たまにオチそうになりますけどね」
うおぉハードだ。俺なら絶対寝るな。自信ある。このクソ暇そうなコンビニならなおさらだ。
「ほんまかぁ、お互い大変やなぁ」
と、お湯を入れたカップ麺を提げつつ車に乗り込むと、その彼が駆け寄ってくる。
なにかと思ったら。
「コーヒーどうですか?」と。
店で売っている缶コーヒーをくれたのだ。
「いえいえ、ちゃんと代金は払っていますから、大丈夫ですっ!」
爽やかな笑顔だった。
人の温かみというよりも、優しさというよりも、それよりも夜間に働く者同士の労をねぎらう、人情というものに心打たれた瞬間だった。コンビニって、機械みたいな店員ばっかりだと思ってついぞ、ぞんざいな態度をしてしまいがちだったから、意表をつかれた気分だった。

いただきました。 ありがとう。
少し鬱積していた気分が晴れました。
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