ボディ修復もそろそろ終盤に差し掛かってまいりました。
暑くもなく寒くもなくいい季節ですね。今のうちにバンバン作業を進めちまいましょう。

これは見てのとおりドアですね。
ものはしっかりしてるんですが、局部的にひどく腐ったりしています。多分水分などがそこにたまるんでしょうね。
鉄が錆びるのはもうこれは仕方がないです。まさに形あるものいつかは滅びるという物理法則であり、こういうのをエントロピーの増大だとか言っていても何のことやらわからないので、えーと
旧車を維持するということは、世の女性がアンチエイジングに夢中になっているのと同じだと考えていただければよいかと。
そういう意味では、旧車を買うと維持費が大変だとおっしゃる御仁は、結婚すると維持費が大変だ、といっているのと同義といえるわけです。・・・・・・えへ、もちろん冗談ですよ。

特にこの窓枠なんてヘロヘロ。三角窓動かないなーとぐりぐりするとボッキリ軸が折れます。


これ、食い荒らしたりんごの芯ではありません。

中のトレイも穴だらけーってんで、こちらも修復。
よく「旧車って維持費が大変じゃない? お金かかるんでしょ」って訊かれますが、私の様な貧乏人でも乗れているのだから大丈夫です。
たいていそういう質問の後ろ側には「と、親戚のおじさんが言っていた」とか「と、ネットに書いていた」とかが続くんですが、そういうのってどっからモノを見て発言しているかわからないということに頭をめぐらせなければいけません。
それよりも十年に一度車を買い換えている人のほうがよっぽど維持費がかかるんじゃないかと私なんぞは思うわけで、普通に現在新車で販売されている車も十年もたてば単なる鉄くずとして扱われます。つまるところどんな車でも最後は「鉄くず並みの価値」しか残らないということです。
維持費を別にして、十年間で車に対して二百万そこそこの金額を支払うことを考えれば、なかなか十年で旧車に対してその金額を支払うことはありません。それにそこまでお金をかけると相応に良い状態が生まれますから、次の十年はさらに低コストで維持が続けられます。
こういう理屈が万人に対し万能であるとは思いませんが、少なくとも「乗りたい、乗り続けたい」と思っている人がいればそれに対し「乗れるように、乗り続けられるように」周囲は応援するなり温かく見守ってやるなりすればいいんじゃないっすか?
自分が買って育ててきたものを鉄くずにするかしないかは、その人の生き方や価値観によるものだと思います。

フライングで内装から仕上げていきます。とりあえず床まわりを塗り塗り。

キャンパーは実際普通のタイプ2に比べればやることは二倍以上あります。工程も同じように行きません。

地獄の窓枠修理。終了ー。
これ、ここ、大変過ぎる。補修用パネル出してほしい。
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