
ハイ、ヘッドはずしました。
予想通り、海水がまわってますな。結局プラグ抜いた時のポンっていう圧縮音は、シリンダーの中でガスがたまっていただけでね、モノが錆びる時にある程度化学反応でガスが発生するわけですよ。
ピストン位置はご覧の通り下死点付近なので吸入行程後か爆発後かでバルブが止まっていたとしてもインアウトともに閉じているに近い状態だった可能性が高いため、密閉状態に近かったと、まあそういうところかな。
どうでもいいんですがね。
さて、このピストン、完全に固着してます。

これはヘッドの中ね。ここだけ見たら別に使えそうですが。まあ、ゴミです。

こっちはリアシリンダー。笑いました。
バルブが全開だったんでしょうかね、土砂か錆かなんか解らんもんがてんこ盛り。
プッシュロッドもプッシュロッドチューブもサビサビ。
シリンダーを抜くぞっと!
引き上げてみるモノの、クランクが動くのみ。ピストンシリンダー完全固着。
引こうが叩こうが捻ろうがびくともしない。
コンロッド切る訳に行かないから、かくなるうえは。
サンダー斬り!
ピストン見えた。
883のシリンダースリーブは分厚いので大変です。つーかこんな経験何の役にも立たん。

とれた。まだ後ろも残ってるーぅ

もはやピストンとは言えない様相。ただの腐食したアルミのかたまり。

勝った!俺は勝ちました。
転がっている
ドS級のエモノから見てわかるように整備という言葉とは程遠い作業でした。
結局リアシリンダーのほうがきつかったんですが、もうそんなのかんけーねーって言う状態で夜中の3時までかかりました。
で、コンロッドおよびクランクはというと、これが意外に大丈夫なんですなぁ。じわっと錆びてるけど動きもスムース、直接海水の流入は避けられたみたい。(オイルラインとブローバイからは入るからまったく無事というわけではないんだけど)
あまりにも疲れたのでクランクのことはもう考えないことにした。俺の見立てでいけると判断。
次はカムカバー側の作業してリフレッシュしよう。
ああ、はやくスマートでクールな作業がしたい。
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