おおかた状況が判ったところで、ばらしに入りますが・・・

エアクリーナー内部。
終了感ばりばりの様相。ってことはー腰上までがっつり海水、泥水をかぶったわけでして、キャブにはいればシリンだヘッドにも入るわけで、以上でヘッド、ピストン、シリンダーも終わったということが判ります。

ほーら、クリーナーはこの通り。

遺跡のようなキャブ

ヘッドライトの中もアウトね~


オイルを抜きまーす。カフェオレどころかミルクティー。わーい。

おっと、クラッチはアウトだけど、もっとひどいと思っていたプライマリー内、ミッションもさほど錆びてないぞっと。洗えばかなり復活できるかも。
フロントシリンダー、プラグ抜いたら“ポン”って。あれれ?上死点だったか?んなわけねーな。
ちなみにこの『ポン』という圧縮感の訳はあとあと判明します。

続いてリアシリンダー、あっさりプラグが折れる。おのれチャンピオンプラグめ!

マフラー外すと錆か砂か判らない粒状のモノがザザー・・・。

ちょっとばらすたびに希望がブラックアウトしてゆく様はもはや快感とも言えます。
ええとですね。こういう車体に出会った時に昔からなんですが、捨てるってことができなかったんですよね。
何とかして動かす、復活するというところに甘美な悦楽を感じる体質なんです。
たぶんお金のことを考えても、時間を考えても、エンジン載せ換えたり、車体を買い替えたりするってことのほうが社会人としては正しい選択だと思うんです。
もちろん市場には載りにくい車両になります。だから販売目的で治しても意味なしなんです。だから私の趣味で治します。
私の感想から言えば、以外とフレームやタンクは錆に強いという印象。無論ハーレーのペイントをはじめとする表面処理が徹底しているからなんでしょうけど、なかなかタンクの中まで塗装はしませんぜ?
あとは意外だったのが電装系ですが、ハーネス関係はコネクタ部分でアウトだろうと踏んでいたにもかかわらず、無傷。おそらくは完全密閉で乗りきったのだと思います。防水されていないサーキットブレーカーやリレーなどは完全アウトでしたがメインハーネスがどうやら無事であるというのは大助かりです。(国産はあまり防水コネクタを使用しない)
今回はおそらく国産だったら完全アウトだろうなぁ、という個所が無事つつそれ以上に機関系ダメージのひどさもまた実感したのでした。
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