季節外れのクーラーネタ。
ビートルのクーラーと言えば昔ながらの吊り下げ式が一般的なんですが、最終年式の1303だけはワーゲンファミリーの中でインダッシュエバポを採用し、すっきりダッシュ周りを実現しました。
それで、そういうもののリプレイスができないものかと、現在リリースされているフラット4のクーラーキットを使用して1303のインダッシュエバポ化に挑戦します。

全部はずします。うがあ!
こっちも。


これ、クーラーきっと。元になるエバポレーターです。とりあえずこっちも分解。

吹き出し口のための型紙を作ります。この1303はもともとクーラーがインダッシュだったので吹き出し口が残っています。ややこしいことを考えずにそれらを利用するとなるとこのようなものを作らなければなりません。
冷却効率を考えればアレなんですが。

なんとかなりそう。

うーん、エバポからの距離が長い上に吹き出し口が小さいからどうなんだろうか。

イカすなぁ。
とりあえずエバポレーターはこれで終了。お次はコンデンサーなんですが、こちらも元々の1303の位置に取り付けるとなると大工事になります。素直に車体下につければいいんですが、やはり冷えのほうを優先したいのでボディ加工もやむを得ずということで。

元々はこういうのが付いているんですよ。ビートルのボディにあわせてラウンドしてるんです。すげーよな。これが一代限りで終わってしまったのはなんとももったいない。

ラウンドしてる所に直線のモノをつけようというのですから干渉部分をカットするしかありません。もちろん下にはみ出ても気にしないという人はカットしなくても取り付けられますが、かなりはみ出します。
で、カットした部分をふさがなくてはいけないため、もともとついていたエバポレーターのカバーを加工して蓋を作ります。これでスペアタイヤは標準位置に収まらなくなりました。もちろん承知の上です。

とりあえずカバーに色を塗って終了。色は気にしないでください。防錆のためだけなので。
電装品が多い車だったので、久しぶりに「ヘルトリック配線デラックスバージョン」を装備してヒューズサーキットを増設しています。
あとは配管して、ガス入れて終了ー!
効き具合は・・・?
うーん、やっぱり室内エバポのほうが効くと思う。(吸い込み口がどうしてもトランク内の空気を吸うことになるため効率は落ちる)
風量アップ作戦はまだあるので追って改良してゆきます。とりあえず不可能ではないということで、クーラーユニットを室内から追い出したいという方はご相談くださいまし。(スタンダードなら比較的簡単かつ効率のいいものができます)

これはついでに、1303のケースを応用して1302に施工した例。元のエアインテークボックスを利用しているのでダッシュの窓際から冷風が出ます。冬場はコンプレッサーを切っておけばデフロスターとしても使えます!
注:トライアルな作業ですが、煮詰めてゆく意義もあるかというシステムなのでご了承いただいた方のみ施工を承っております。
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