チョッパー

2012. . 22
ええと、三月に入ってから一回しか更新していませんでしたね。

今回はチョッパーの話です。

チョッパーと言うと昨今では検索して一発目に来るのがトニー・トニー・チョッパーだったりしまして、ええと、まあ、どうでもいいんですが。

そもそもチョッパーとは何ぞやという話から始めますと

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こういうのをチョッパーと呼びます。

モーター業界では、ですが。

では、なぜチョップなのか?
古くは映画「イージーライダー」に代表される主人公ピーターフォンダ扮するキャプテンアメリカの乗機として一世を風靡したところから始まりまして、ロングフォークにハイハンドル、ローシートといったロングツーリングに適したスタイルとした、改造バイクを指しました。

が、時代がくだるにしたがり、チョッパーの定義と申しましょうか、そのようなものも変化してゆくこととなるわけでして、多岐にわたりすぎたチョッパーのスタイルは私の中ではバイクを『切った張った』をする改造をチョッパーとして認識しております。

ちなみに、写真のバイクは元々は「ロイヤルエンフィールド」という昔々のバイクで、現在もほとんど変化しないままガンダーラで生産が続けられておりますが、察しの良い方はお判りかと思いますが、何でもロイヤルとつけたがる国民が住むグレートブリテンで生まれたクラフトマンシップの雄でございます(なのか?)

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で、判りにくいですがこれが原型。

英国車って感じですね。

こいつを切ったり張ったりする、つまりチョップ(肉切り、ぶつ切り ツブす)するとチョッパーの完成です。

改造という言葉には三つの意味がありまして、主には現在よりも部品をアップグレードして機能性を高めるための『調整』と他車種などからの部品流用、互換してより高度な機体に仕上げる『改良』、部品を取り外したり移動したり作り直しすることの『改変』と分けられます。

チョッパーはその中に入れるならば無論ながら「改変」にあたるのですが、特筆するは、通常「改める」ということは今よりも良くすることを指すのは言うまでもありませんが、チョッパーに至っては『改悪』となることが多く、機能上的には使い勝手や性能を落とす手法が散見されます。

こういった傾向は本来機能的を目指して進化してきた機械としては確実におかしな方向に向かっているのですが、何故だかヒトは不便さを喜ぶマゾ性質と言いましょうか、美辞麗句を並べれば粋だとか風情だとかカッコイイだとか、雰囲気がいい、だとか男らしいとか悪そうだとか、反社会的だとか、まあいろいろと形容する言葉を用意できるわけです。

ま、いろいろ言ってますが、とりあえず『何となくシビれる』というか『渋い』というかそんな感じのスタイルをチョップして作り上げることは一定の支持を得ている訳です。

が、

そんなチョッパーでもエンジンまでチョップしては何にもなりませんで。

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エンジン焼きつき


ワーゲンネタやれよ、って言われそうですが。

まあ、珍しいのでエンフィールド乗りの方はちょいと参考にどうぞ。

以下エンジン着脱の図

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エンフィールドはエンジンケースがフレームの一部を担っているのでエンジン降ろすとフレームぐにゃぐにゃになります。しかもセンタースタンド外して捨てちまってるので、地獄。
エンジン外すとサイドスタンドも同時に外れちまいます。バイクリフトがないウチはどうすりゃいいのって。

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エンフィールドは昔ながらの別体ミッション式ですが、エンジンだけで降りるということはありませんで、エンジンごと結局ミッションも降ろします。
更に点火はポイント式でデスビとカムはカムギアトレイン(笑)で駆動。で、ワーゲン乗りにはお馴染のプッシュロッドでヘッドバルブを開閉するOHVでございます。

はっきりいいますと。

空冷ワーゲンとほとんど変わらない構造です。

ま、昔のモーターって似たり寄ったりですけどね。

そんなこんなで部品なんかは関東のエンフィールド専門店であるウィングフットさんにお願いして、組みあげました。うーん、補修部品は完璧に揃います。このあたりもワーゲンと同じです。ありがたいですね。

ちなみに、チョップは全てにおいて自己責任でお願いします。
チョッパーは法令上禁止、ないしお勧めしない改造がなされるのが通常とされるものです。
ですので当然車検はそのままでは通りませんし、安全性や、機能性においても大きくスポイルする改造ですから、車屋さんやバイク屋さんは、普通は手を出しません。


ただし、私を芸術家だと思ってチョッパーのお仕事依頼をくれるのはオケーですんで。

乗るのも勝手、死ぬのも勝手

まさに、Live to Ride . Ride to Live


なんて、美学がそこにはあるんですな。男の子はぜひ座右の銘としていただきたい。
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