
ただの物置状態に・・・
いかん、いかんぜよ。思考停止に陥っている場合じゃない。

以前に解体したビートルで残していたクォーターパネルを利用することにしました。
今まで試行錯誤したものをいったんリセットして、真面目に考えようと思い立ったのです。
一度落ちてから再度モチベーションあげるのにこれほど苦しいとは思いませんでした。でもやるねばやらねば。
これを完成させるのは私しかいないわけで、その双肩にかかる重さといったら・・・ビートル二台分くらいでしょうか。

とりあえず錆びてるところの錆び落としとか面倒なのでPOR15という優れものなきわどい塗料で目止めしてしまいます。
このPOR15、レストアの業界では有名な塗料なんですが、錆の上から塗れて強力な皮膜を形成するという大変便利なものなんですが。浸透力と接着力が異常に強く、単体でも接着剤としてあらゆるものをくっつけてしまいます。
ちょっとしたまめ知識ですが、接着という行為は「物体間の隙間を限りなくゼロにしてしまう行為」ということで、AとBの二つの物体の隙間を埋める「何か」が接着剤というものになります。これは両面テープなどの素材もさすわけですが、完全な接着というのはAとBの接触面を変化させCという接着媒体と結合させることにあり、プラモデルを組み立てるときの有機溶剤系の接着剤がこれに当たります。こういうのをたしか科学的接着といったと思います。
で、表面を変化させずに物理的な力のみで接着させることを機械的接着といいまして、物質同士のでこぼこを埋めて滑らかにした状態で結合させるものから、分子レベルまで浸透して結合するものまで様々です。糊なんてのはまさに機械的接着の典型的なもので、紙の繊維に糊の成分が浸透して互いの紙を接着するわけです。
で、このPOR15というのは非常に浸透性がよいことから接着の効果が出るということなんです。普通の塗料は実はそれほどまで素材に対して浸透はしていないんです。
だから、手についたらまず一週間は取れません。指紋や掌紋に染み込むとかいったレベルの話ではございません。シンナーにつけようがお湯に浸そうが取れませんから、ゴム手袋必着(必ずゴム手袋着用の略)です。
ちょっと脱線しましたが

こーんな感じになります。
皆さんが思い描いていた感じに近いと思います。
次回はフェンダーあれこれ。またここからが大変なんだわ。
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