fc2ブログ

タカラ塗料

2023. . 10
今頃タカラ塗料使ってみた。
タカラ塗料ってのは、知っている人は知っているDIY自動車塗料。ざっくりいいますと、おしゃれな調色済みのつや消しで、本来なら内装や建築なんかに使用するような塗料で自動車を全塗装しちゃいましょう、みたいな気軽なノリの材料で、我々が普段使っている自動車塗料とはまるで違います。

IMG_9710.jpg

気軽に車を全塗装出来るって、どのくらい気軽かっていうと、こんなローラーで塗るくらい緩い。
売り文句が「刷毛とローラーで車を全塗装」ですから。

メリットは、安い。簡単。安全。

まず安い。
塗料自体は車一台分で12000円くらいあれば充分。
場所さえあれば、あとは脚立とかあれば便利ですけど、まあ乗っても大丈夫なイスとかでもいい。
塗料以外のローラーや刷毛、マスカーなど必要な道具は3000円あれば殆どホームセンターで揃います。

簡単ってのは、誰でも本能的に扱える刷毛やローラーで施工することから。ムラとか出るんじゃねーの? ってところを、隠蔽率の高いグレーを基調とした塗料で、一定の粘度で三回くらい塗ればまず均一な塗装面が得られます。
ちなみに、ムラが出にくい(目立たない)のはつや消しだからであり、艶有りの塗料を、綺麗にムラなく塗るのは技術が要ります。(艶有りの塗装はごまかしが利きません)

安全性は、水性に限ってのことですが、溶剤を使わないので、火気や中毒を気にしないで塗れます。
匂いに関しても家の敷地内でDIYが基本ですから、油性塗料だと何かと周辺に気を使わねばなりませんが、水性ならば道具や余所に付着した塗料の清掃も容易です。

そんな素人さんの塗装の悩みどころを一挙解決したのが、タカラ塗料。

IMG_9688.jpg

ま、そんなガン推ししたいわけではなく、じゃあ、プロの私がそんなもの使ったらどう感じるのか、ってのをやってみた。
いや、やってみたかった、というのもあるけど、そもそも自分の車が白色だっていうのがずっと厭で、色を変えたかった。(あまり言ったことないけど、白は一番嫌いな色です。汚れが目立つからw)
だからといって店の設備使って全塗装するほどの価値もないし、ということで、文字通りお手軽全塗装しようとなった。

まずはちょっと試しに塗ってみる。なんか、さすが刷毛塗りって感じです。
お手軽といいながらドア内も塗る。
なんか、ドアの内側は元色とかいやなんです。

IMG_9689.jpg

部品は殆ど外さないで、マスキングだけ。
吹きつけではないのでマスキングも最低限しかしない。仕事終わりに一晩で終わらせるつもりでやったのだけど、塗り始めてそんな甘くはないと気付く。

IMG_9702.jpg

一回ではムラムラ。二回じゃ甘い。三回は塗らなきゃダメで、水性なので乾きも遅い。
20度位の気温でも30分はおかないと、上塗りできない。
最初はちょっと楽しかったけど、段々苦痛になってきた。

IMG_9703.jpg

バンパー外したけど、ミラーも外さないし、ヘッドライトの配線すら抜かない徹底ぶり。
夜中5時間シコシコやったけど、もう無理。

IMG_9704.jpg

なんか綺麗に見えるかも知れないけど、ローラーの目がでるので、ざらざらです。
まあそれを味と捉えるべきか。

IMG_9709.jpg

二晩目。
バックドアと、右側面、天井が残ってる。ちょっとヤル気失せてるのだけど、ここでやめたら変な人の車になる。また職質必至。(変な車とか、ボロい車は職質対象です)

IMG_9714.jpg

嫌々仕上げた。

なんで途中からそんなに嫌になったかというと、こんなに手間かけるなら、普通に二液のウレタンをガンで吹いた方がよっぽど早くて綺麗に出来た、と感じ始めたからです。
マスキングも部品の着脱も省いて簡略化しているとはいえ、そのくらい省略したとてそれほど手間が変わるわけではない。

IMG_9715.jpg

結果的に、安い、簡単、安全、はいいけど、手間は普通の全塗装と同じだ。
設備も技術もある人は、素直に自動車用塗料で吹きつけで全塗装した方が良い。

あと、普通に塗装面は汚い。写真では綺麗に見えているけど、実際はかなり汚い。
丁寧にやればもっと綺麗には出来るだろうけど、それをするとただひたすら時間がかかる。

でも決して、あなたの大事なワーゲンをコレで塗ろうなんて考えちゃあダメですよ。

絶対綺麗に上がりません。その時はよくても、後にちゃんとプロに頼んで塗装しようとしても、何処の板金塗装屋さんからも断られます。(特に水性で塗ったものは、上塗り不可)断られなくても、塗装屋さんが本来施す塗装面にするまで、下地作りにめちゃくちゃ手間がかかるので、普通に全塗装頼むのの倍額は取られると思った方が良いです。

そして、車を刷毛ローラーでDIY塗装したら、まず査定はつきません。自分にとっては良いものでも、自動車業界的には無価値になります。
ま、私のは5万円で買った走行18万キロのアシ車だからいいのだけど。

そういう心持ちで、仲間とわいわい遊びのように塗る分には楽しいものだとは思います。
なかなか、車の色を変えるなんて体験は出来ませんから。私のように今の色が嫌だ~ってだけでやるにはリスクですが、乗り潰すような軽トラとか、アシ車ならいいかも。

実際タカラ塗料さんでも、わくわくするような遊び心のある調色ラインナップで展開しています。車だけでなくいろんなものを塗って楽しもうってスタンスみたいで、私的にはこういう企業さんの姿勢は大好きです。何の変哲もない品物でも、塗ればこんだけ変わるってのを実感できますし、捨てようと思っていたものでも、さらに愛着が出て、使い続けたくなるかもしれません。

私のタント、文字通り、素人みたいなことをして、素人みたいな仕上がりになりました。

でも、白じゃなくなったのは嬉しい。今度いいエンジンオイルを入れてやろうと思う。








スポンサーサイト



comment

post comment

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackback

trackbackURL:http://chelm.blog37.fc2.com/tb.php/1979-4f268e31