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やべぇ、八月終わる

2023. . 29
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極秘プロジェクトが解禁されたので、とりあえず。

話せば長くなりますので、簡単に言います。
これ、ゴルフ1ベースのピックアップ「ゴルフキャディ」というそれだけでも実に珍しい、ゴルフのピックアップトラックに、キャンピングの架装をした、「ゴルフ キャディ キャンパー」。
そんなの知らねぇぞ、見たこともネェ、っていうあなたは正解で限りなく見識は正しい。
なぜならこの仕様の車、世界に14台しかありません。しかも全て仕様が違うので、実質世界で一台しかないです。

ま、私のビートラックも世界に一台しかないですけど、私がそんなの造ってたから、こんな車とも出会うきっかけになりましたことは確か。

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とはいえ、これをレストアしてくれとか、そういう大仰な話ではなく。
ディーゼルエンジンを降ろして、ガソリンのインジェクション仕様にしてくれと。要するにエンジン換装って奴です。

あ、まあ、そんなことくらいなら、手順通りやればできるよね、と快諾。

……したのが運の尽き。

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エンジンドナーは解体寸前のシロッコ。
最初は動くんだろうと思ってた。思ってただけで確認しなかった。だって「初爆」あるもん、って。

よく、ヤフオクとかで不動車で「圧縮あります 初爆あります」って説明で書いているのありますけど、それが「エンジンかかる」と同義とおもってはいけません。エラい目を見ます。

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この時代は、フューエルインジェクションと云っても、電子制御などではなく、機械式制御のインジェクション。どういうことかというと、電磁弁とかそういう今風なものがなく、正圧負圧の圧力制御のみで燃料噴射をコントロールするというもの。その後にすぐ電子制御が発表されたりするのだけど、この辺のフューエルインジェクションは、キャブレターに替わる燃料供給装置を模索していたため、そりゃあもうとんでもなく頭のいい人が設計したのだなと、機械をみれば嫌でも感じます。

そもそもフューエルインジェクションは大戦中のレシプロ戦闘機にも採用されてた技術なので、意外と歴史は長いんですが、本格的にインジェクションが車に採用されてゆくのは80年代くらいから。ま、コストの問題はあったんでしょうね。

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こんな部品がシステムのキモだったりします。

これ、今だったらCNCとかで削り出して作ると思うんですけど、当時はせいぜいフライス盤とかで作ってたんではないかと思うの。当然人の手で。
でもこの窪みの中に0.2㎜のスリットがあるって信じられます? 0.2㎜幅の細長い穴が空いているんですよ。どうやっててつくるのかよくわかりません。地球の技術なんだろうか。

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量産車に超精密部品使ってる。この燃料供給装置のことを、当時フューエルディストリビューターと呼んでおりまして、まさに燃料を分配する装置だったのですが、初期の頃は圧力差をうまく利用して燃料噴射を行うという、なんでそんなややこしいことするんだと、21世紀の素人的には思わないでもない、複雑なシステムでして、髪の毛一本どころか、錆粉一粒だけで確実に壊れるシステムだと思うような繊細さ。
とうじはそれでも、ベンツやポルシェ、米国車など広く採用されたそうです。
逆に量産車にこれだけのモノを載せても、さほど不具合が起きなかったという点は、ボッシュの技術力だな、と思いますし、電子化できなかった時代であったればこそ、職人の技術は人類史上最高の域にあった時代だったのかもしれないと思います。

せんじつ紹介した3Dプリンターなら、もはや誰でも何でも立体化することは出来るようになりましたけど、そんなモノが一切なかった時代に、ミケランジェロとかアホみたいに精細な彫刻作ったりしてる事考えたら、道具は人間をダメにする、なんて言いたくもなります。

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ただ、道具は使うものであり、使われてはならない、という不文律を忘れない限り、今後この先もAIに仕事を奪われるなどと云う体たらくには陥らないだろうと思います。

AIが仕事を奪うんではなく、それを凌駕する能力の無さが職を失うだけで有り、人類は道具を制してそれを利用し、さらなる高みを目指すべきなのです。
そういうこと、全然やってないなってのは自他共に思うところですけど。

なにより外す前にわからなくならないようにって、バンジョーのボルト頭に番号振ってる私は、相当頭悪いと思う。




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