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ぎおんまつりの~

2023. . 16
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過去にも様々なものが転売されて、そのたびに問題になってますが、今回は粽です。

粽(ちまき)ってのは何かと申しますと、祇園祭の山鉾34種にあわせてつくられた疫病災難を避けるお守りです。元々は山鉾巡行の際に観客に向かって投げられたのを、拾って家に持ち帰り、門や玄関などに飾り一年の無事を祈ったそうです。

今では諸所の問題から(想像つくとは思いますが)有料で、授与(販売)所に並んで買う、というスタイルになっており、人気の鉾になると、毎年大行列になります。(御利益はそれぞれ違う)
近頃は御朱印集めなどがブームなのも有り、この手のはなしに庶民の皆様は割とときめくようでして、山鉾の保存会のほうも時流に鑑みて、祭に来られない人や、授与希望する人にできるだけ広く行き渡るようネットで販売なんかもはじめています。

無論こういったケースでもっとも価値があるとされるのは、その日の朝一番、現地に赴き先頭で授与される、という、よくわかんない慣習があります。またそんなだから、ネットで手に入れることに対し、個々の事情を勘案することなく、否定的に捉える意見も散見されます。が、お前だって地の利と金のお陰で、買えるだけじゃねーか、と。

そんなわけなんで、近年というか、粽市場は年々過熱の様相を呈してきており、予想も出来たことですが転売という行為も始まりました。これをして敬虔な祇園祭ファンの皆様は「罰当たり」と一辺倒に侮蔑の言葉を浴びせていますが、ならば世の中の流通商品とは全てが転売なのですから、我々は罰当たりの上に暮らしを築いている薄汚れた民族と言えるんではないでしょうか、と個人的には思います。

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そもそも、粽ってのはどこかの内職のおばちゃん(には限らないが印象として)が薄利でせっせと作ったモノを、1000円とかで売っていたそうですが、今は地元や大学生のボランティアが作っているそうで、その売り上げは伝統文化の保護に使われているそうな。

それを、いわゆる転売ヤー(転売とバイヤーの合体語)は需要と供給の原則から、自身で仕入れて高額で売っています。だから心配せずとも少なからず保存会の方にはお金は入っているし、当然犯罪でも何でもない。
しかし転売しても大体、送料込みで2000円から3000円の価格しかつかないし、利益(りえき)は500円から1500円程度といったところ。
個人的には限定品の割に随分薄利だな、殆どボランティアじゃねーかと思います。私ならやりません。労力が上回ります。小学生くらいならやるかもね。

なのでこれを、基本罰当たりとか、人倫にもとる、とかは思いませんが、限定品を金の力でせしめるという点は、弱者(貧乏人)にとって不幸な世の中だなという気はします。
しかしながら、1000円ごときで無病息災やら家内安全やら都合の良いことを願って粽を買いに並ぶのも、結局は同じじゃないのか、とは思います。すでに粽に御利益(ごりやく)って対価を求めてますしね。

別にそれらの行為がダメとはいいませんし、軽蔑もしませんが、私は徹底してお守りの類は持たない主義ですし、スピリチャルな意味で神社仏閣は評価していません。そもそも京都なんて昔からどんな地霊や荒神が居憑いているかわからないカオスな街なんだから、そりゃあ一年に一回くらいこうしてデカい祭をやって、観光客に厄を持ち帰ってもらわないと陰念が溜まってすぐに魔界都市になっちまいます。

個人的には、コロナ禍で祇園祭やらなかったせいで魔素が溜まり、京都市財政は破綻寸前のガタガタになったんだとおもいます。これは各地のお祭りにも言えることですが、祭は神事にかこつけた「憂さ晴らし」ですから、そういうの制限すると色んな事がダメになります。日本が平和なのは祭だらけの国だったからです。
意味のないものに意味を付けるというのは信仰心で有り、信仰心は文化なくして生まれませんし、文化は生活の上にしか構築されませんし、生活は衣食住が定まらなければ成り立ちません。

いま、信仰の形たる粽を手に入れて、それを転売して薄利を得ることでしか充足感や達成感を得られなかったり、そのわずかな利ざやがなければ、生活もままならない者が、私などから見えてる範囲だけでこれほどいるのだとすれば、それは本当に憂慮すべき事だと思います。

いよいよ日本という国が転落の道に進んでいるのは、「金儲けしすぎ」て「御利益を得すぎ」たから「罰が当たった」だけなのかもしれませんけどね。




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