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地球は丸い

2021. . 11
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先日ZOZOタウンの創業者、前澤友作氏が宇宙へと旅だった。
その渡航費用はマネージャーの分を合わせて100億円をくだらないという、巷では贅沢なレジャーは億万長者だからこそ出来るのだと、揶揄されたり、金さえ出せば誰にでも出来ることだ、などとやっかまれたりしていました。

たしかに金は必要ですが、その100億を使ってまで、宇宙に行きたいなんて情熱、普通の人は持てないと思います。無論前澤氏はこの地上の贅沢を全てやり尽くすことは出来た後でしょうし、その後に残った時間と金と機会は、彼の叶えられる最大の夢へと目を向けられたわけです。

彼は、本当に幸福な男だなと思います。そしてかっこいい。

さて、皆さんは今回のニュースで、彼はいわゆる「日本の民間人で宇宙に行った初めての人」、という誤解をしていないでしょうか?

実は、日本人で初めて宇宙に行ったのは民間人、しかもサラリーマンです。
名目は会社の出張という理由で、夢もロマンもなかった。

そう振り返るのは、秋山豊寛氏。1989年、平成一発目の日本史的快挙でした。(ちなみにこの年、昭和天皇の崩御、ベルリンの壁が崩壊、冷戦構造の終結、天安門事件、ソ連のアフガン撤退、地球周回軌道へGPS衛星の投入、在任二ヶ月あまりの宇野内閣、と混迷盛りだくさんな一年でした)
しかも彼が、他の国をさしおいて、世界で初めて宇宙に行った「民間人」で、「ジャーナリスト」となりました。

これ、TBSの企画で、日本人を宇宙に送ろうという話から始まったんですね。もちろん会社の金を使ってですが。細かい経緯は省きますが、今では「日本で最初の宇宙飛行士」である毛利衛氏がすぐこの後に続くのですが、本来予定では毛利氏の方が日本初になる予定でした。それが後ろ倒しになったのは、丁度チャレンジャー号の発射爆破事故が起きた後だったので、NASAから発つ予定であった毛利氏を含むクルー達は足止めを食らっていたわけです。

そこで、事故とは特に関係のないロシアのロスコスモスと契約していたTBSの社員である秋山氏は、予定通り打ち上げ、結果的に「日本人サラリーマンが宇宙に行った最初の民間人」という、当時はまあバブルの影響もありましたから、そりゃあ金にものを言わせたでしょうけど、実に日本人らしい第一歩が宇宙開発事業の歴史を刻んだわけです。

ですから、ZOZO前澤氏は初めて宇宙に行った民間人ではなく、「初めて国際宇宙ステーションに行った日本の民間人」ということになるのです。

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で、今日はそんな話ではなくて、前澤氏が宇宙について言っていたことが印象的だったので紹介したいと思ったのと、あとちょっと与太話。

前澤氏は宇宙に着くや、興奮とともに、「宇宙本当にあった! ISSもちゃんとある!」と。
これね、一部ではISSが存在しないんじゃないかって話へのアンサーだったのかな、と。同時に宇宙もないとか、地球は丸くない、平面だとか、そういった主張が一部でまかり通るようになってきていることへのアンチテーゼと言いましょうか、そんな風に聞こえました。もっともこれ(地球平面説)には様々な陰謀論がからんでおり、あらゆる世の中の疑惑が真実を歪めるに足るほど蓄積された結果なのだろうと思いますし、人類史がそれら疑惑を積み重ねた事は本当に罪なことだと思っています。

しかし、たしかに、地球が丸いなんて事を外から見て確認した人は、人類史上でもほんの一握りしかいないわけで、「宇宙に行った奴は全員で嘘をついているのだ」、と多数決の論理でねじ伏せてしまえば、「地球は丸くない」という事実が支持されるのは当然と言えます。

ま、昔ならそうだったでしょう。
それが天動説とか地動説とか、平面説だとか、このあたりのことは(詳しくは→こちらhttp://chelm.blog37.fc2.com/blog-entry-407.html)すでに語ったので割愛。

近代から現代においての人類史というのは、自然科学が人々の思い込みを駆逐し、納得させることに成功した時代、いわば魔術や祈祷の論理がなりを潜め、より俗物的になったとも言えますが、物理的に正しいことを選択できるようになった、ということです。

これはわかりにくい話だと思いますが、はっきり言うと、地球が球体でも平面でもどちらでも良くて、例えば冥王星が太陽系の惑星であるかどうかだなんて、地上に住む多くの人にとっては関係ないことだったりします(マジで)というか、地球外はおろか、余所の国の存在とか隣の県の存在とか、隣人の存在とか、そういうのも関係ない人が世の中にいること考えれば、個人が知覚した認識なんてのをエラそうにどうこう言うのはお門違いで、結果的に「知っている者は知らない者よりも、知っている」という事実が横たわっているだけなのだと考えられなくてはいけません。

それが事実かどうかなんて、短い人生の中で殆ど意味を成しませんが、あらゆる事実と可能性を知ること、それを検証し実現できるか、実行できるか、確認しさらに次のステージに登ることが出来るか、実はそれだけが大切なことで、人間にとっての一番の怠慢とは「何もしないで立ち止まり人の話を聴いて列に並んで待っていること」だろうなと、そう思うのです。

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そういう意味で、私は前澤氏は自分の稼いだ金で夢を実現した、という事実も大いに認めるし、夢を諦めなかったというより、「今ならいけるんじゃネェか?」って思って行ってしまったことで、彼は特別な地球人となることが出来た。
色々批判している人もおられるようだけど、もう、いくら金持ちで、彼と肩を並べるほどの実業家であっても、今後はステージが変わるから勝負にならない。

前澤氏も言っていたけど、「自分のやったことは、働いて、お金を貯めて、家や車を買ったことと同じ」なのだと。

私もそう思います。お金で実現できる夢はある。
お金というのはあらゆる事に使える万能エネルギーです。ですがそれを端的に言うと、人間の活動を維持継続、発展させるために必要なものであると捉えることができます。ですからサービスや商品の対価だなんて思っていると、必ず間違った道に進んでしまいます。(そう考えてしまうのは仕方ないんですが)

「人間は必ず死ぬし、その後にはお金が必要なくなる」、という誰もが知る事実だけでも、お金が人生においてさほど大切なものではなく、まして人生を犠牲にするほどの価値のあるものでもなく、それよりもむしろ、自分の人生において制する対象でしかない、ということがわかろうものです。

宇宙から帰還した前澤氏が、今後どのような生き方をするのか、興味深い。





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