
今やめっきり数を減らしたニュービートル。
一世を風靡した車両ですがそのブームはおおよそ10年といったところ、パッと咲いてパッと散った、というか最期はザ・ビートルという、ビートルを脱却したいのかどうなのか、よく判らない形に収まって静かにその歴史を閉じたイメージです。
そんなニュービートル。
初期から後期までフロントフェンダーとフロントバンパーフェイスはこの様に一体式となって、ばこんと外れます。
これを丸ごと外すためには、50本くらい取り付けビスを外さなくてはいけません。けして難しい作業ではないのですがひたすら時間がかかります。あとバンパーフェイスだけでは外れないというのもこの車の特徴で、フェンダーを換えるにしてもバンパーフェイスを換えるにしても、どちらにしてもこの様な状態に持ってゆかねばなりません。
で、今回はバンパーフェイスの交換です。
現代の車はバンパーという概念が昔とは違って「ボディを守る」というより、「フレームを守る」といった本来の意味合いが強く、ボディの一部であるバンパーフェイスの内側に、機能部品であるバンパーが内蔵されています。ですから車の最前面にあるバンパーのように見える部分のことをバンパーフェイスと呼びます。
だいたいは柔らかい樹脂で作られているので、人にも優しいというあたりはよいのですが、いかんせん補修はしにくい素材なので基本は交換となることが多く、また審美性に関わる部分なので、多少の傷でも問答無用で捨てて交換(国産なら修理して塗装するより安かったりする)するので、地球には優しくない。
我が国のセクシー大臣は、この国からプラスチックのゴミを無くしたい、等とのたまっていましたが、いまや車のボディはどんどんプラスチックに置き換わってきていて、中にはボンネットやリアゲートまでもがプラという車まである。
鉄で作られているものなら補修する余地もあるし、リサイクルにも回せるのだけど、プラは補修がしにくく、さらに不要になっても処理するのに金がかかるというデメリットが大きい。車両としては軽く作られるという点でメリットではあるのだけど、長持ちしなければ意味がないと思う。
車というのは一見、とても無骨な機械製品のようなイメージですが、今はかなりの箇所にプラスチックが使用されてます。内装など100%プラです。エンジンパーツでも補機類関係はプラです。これも生産コストと組み立て施工の手間を考えてのことなのでしょうけどね。
そうやって大量に生産されてるプラ製品はいずれはゴミになる。
自動車の買い換えサイクルをどんどん早め、消費を促そうとしている政府は、どんどんゴミを出させようとしているということです。
まあ、ホントなんだかなぁ、と思います。
何度かここでも話をしていますが、私が「人類が掲げる環境問題への提起」など一切欺瞞であると主張するのは、結局この部分だけ見ても明らかなわけで、SDGsを取り沙汰しなくても、世界各国の首脳部は環境問題など一切興味がない。
ほっといても地球環境が滅びる頃には、自分たちはもうこの世にはいない、って事がよくわかっている人々が、世界の主導権を握っているわけです。
素直に考えて、そういう爺様達が自分の生活や命以外、ましてや自分が生きて存在していない地球の未来のことに興味があるはずない、と私は思っています。

猫も自分が散らかしても、片付けようとはしません。
私が片付けるからです。
無責任だと思いますが、まあそんなものですよ。
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