無駄に立ち向かうことから生まれるものに期待する

2011. . 30
本来フロアシフトのものを、あえてコラムシフトにする。

これは無駄だ。

そもそもコラムシフトは昔からトラックなどに採用されるにとどまっていたのですが、操作が難しいことや、機構の複雑化などから乗用車ではほとんど採用されていませんでした。なにより乗用車に装備したところでメリットらしいものがなかったからというのが最大の原因ですが。
昨今ではオートマチックの普及から乗用車にも、軽自動車にも積極的に採用され、体はコラムシフトですが実際はオートマチックセレクタレバーというものに置き換わって、それとあいまってウォークスルーやベンチシートと内装レイアウトの幅が大きく広がることとなり、ミニバンなどの多くはインパネシフトと呼ばれる、ダッシュから生えるような形のシフトが主流となりつつあります。

そんな中、ビートルでコラムシフトってどーなるのよ?って考えると

P1130172_convert_20110330144230.jpg

なんか複雑なものが必要な気がしてきました。
目を閉じて、シフトの移動方向が90度動いた時のことを想像し、さらに90度逆に向いた時のことを想像し、それらが水平方向に45度範囲移動することを考えて、ぐぉお、頭がおかしくなりそうだ。

大昔に、ブラジルかどこかでコラムシフトに改造しているビートルというものがある、と聞いた事はあったのですが、資料らしいものは見当たらず。
ワイヤで操作する方式なら自由度は上がるんですが、元から遊びの大きいシフトなのでかなりシビアに作らないとシフトミス頻発だろうな、とか、あとでメンテに差し支えるような構造にすると面倒だからノーマルに戻せる設定を残すべきだな、とか、んなこと考えていると結局リンクモーションでレバー方向を変換するという古典的な方法に落ち着くわけです。

しかしながら、ビートルのシフトはダウンリバースですから、このダウン操作をリンクでは実現できそうにありません。そこで実験君としてハーストタイプの機構を利用して、ワイヤでリバースレバーを引くようにしてみましょうと、またもやぶった切り!

P1160002_convert_20110330144313.jpg P1160003_convert_20110330144349.jpg

当然ながらワイヤーも長くなり、1メートルくらいの距離からリバースロックを操作しなければいけません。
理屈では上手くゆくはずなんですが、すんげー力でないとリバースロックが操作できない。
コラム部分からハーストが生えてるのなんて絵的にかっこよいなと思ってたんですが、どうもダメっぽい。

ってんで、ハーストタイプは採用見送り。

この後、ノーマルシフトをぶった切り別のレバーでダウン操作を行ってみるなども考えましたが、結局走行中最も多くの操作をする部分にそこまで複雑なことをすると、面倒な上に壊れる可能性と、操作ミスが頻発するであろうことを考慮して、シンプルにまとめることを念頭に考えました。
おおよそリンクはコの字型で、シフトの根元からフレームトンネル上部を前方に這わして、キックパネルから90度立ち上げさらに90度次は後方に曲げ、ダッシュ下のパネルに沿ってコラム部分まで延長するという感じでまとまってきたんですが、シフトというのは結構な力が必要なものなんですね。ですからリンクを支える支点はかなりがっちりしていないといけないのと、リンクの長さ次第で最終のシフトレバーの移動量が変化してしまうという二重苦にさいなまれ、トライアンドエラーの連続。

P1140174_convert_20110330152730.jpg

そんなこんなで、一関係上リンクモーションを室内に収める事が困難とし、またもや「いったん外に出してまた中に入れる」そう、「フェスティバルインサイドアウト手法」を使用してしまうことになります。

P1140173_convert_20110330152649.jpg

どどーんとトランクルームに突き出たリンクシャフト。大穴です。
多分、こんな大穴をここに空けたのはワーゲン史上私が初めてではないでしょうか。

文章で説明するのがすごく難しいんですが、このシャフトが前後左右に動くマウントに固定されていて、キックパネルに取り付けられるんですが、マウントだけを強化してもパネルがへぼいので、結局ふにゃふにゃ感がシフト操作の妨げになります。
ですんで、パネルに補強を入れます。

P1190004_convert_20110330144435.jpg

P1190005_convert_20110330144509.jpg

うむむ、あるまじきレイアウト。

当初考えていたものよりも随分大掛かりなものになり、実はこれを考えて作るだけで2週間あまり費やしました。

なんという無駄!

リバースはノーマルシフトについているリバースプレートを一部削り、シフトを多めにひねることによりリバース位置に移動できるようにしました。操作はこれで完璧クリアです。

シフトを分解したことがない人には今回は意味の解らない作業内容だったと思いますが、まあとにかく苦労したのだなぁ、というくらいにとどめていただければよいかと。

そんで、完成したのがこんな感じ。

P3300001_convert_20110330162152.jpg

P3300002_convert_20110330162328.jpg

P3300004_convert_20110330162405.jpg

シガーソケットがついていた穴を利用してインパネから生やしてます。

これでもインパネシフト・・・といっていいのだろうか。

ま、あとは仕上げ次第ってとこですかねぇ。





スポンサーサイト

comment

post comment

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する