今日は珍しいお客さん。
来店されて一言目が、「お店の写真撮ってもいいですか?」と。
私ちょっと怪訝な感じで応えたかもしれません。
蛇足ですがコロナ禍でマスク社会になってから、初対面の人って顔が解らないし、表情も読めないので、その口調とかなんとなくの態度でしか、その人の人なりを想像できないんですよね。
なのでスミマセン、初めての方と対面するときは、ちょっと「うーん」、という表情をしているかもしれませんが、勘弁してください。

表に出てみれば珍しい車が。
オーナーの方、たまたまウチの前を通りかかったので、ワーゲンをバックに写真を撮りたいなぁと思って立ち寄ったとのことでした。
それより、この車。
私知らなかったです。なんですか? キットカーかと思いましたが、なんとメーカー製。しかもダイハツ。


ダイハツ フェローバギィという車。当時100台しか作られなかったという、伝説的レア車。
フェローバギィは、1970年4月にダイハツ工業が発売したバギーカー。北日本を除く日本国内で、100台限定で販売された。実用性を重視した乗用車や商用車が主流であった時代に、FRPボディによるユニークな外観と、スポーツカーに準じる2人乗りという軽自動車規格を備えていた。型式はL37PB。(Wikより抜粋)
どうやら、ビートルのシャーシを使ってデューンバギー(マンクスバギー)なんかを作っているのから着想したそうです。
当時、車文化が開花して、レジャーカー、レジャーバイクブームも相まってこの様な遊び心を前面に押し出したファンカーとして、メーカー単位でやらかしたというのはすごい。しかも日本の法令をかいくぐるため、荷台を造り、ピックアップとして登録したという。
なにより、日本人のセンスでバギー作るとこうなるんだなぁ、と、じわじわ味わいのあるスタイリングであります。

エンジン。2スト360ccですからちっこいです。機能美を感じます。

インパネはかなり弄ってるみたいですけど、こんなかんじでかわいい。
滅多にお目にかかれるような車ではないので、大変いいものを見せてもらいました。オーナーさんはさぞ大事に大事に乗っておられるのかと思いきや、箕面の山を片輪浮かしながらガンガン攻めてるそうです……。いや、車は走ってナンボですから、いいんですよ。ガンガン走っちゃってください。
こんな楽しそうな車に乗れるのは本当に幸せなことだと思いますよ。それが好きな車なら尚更です。
バイクの業界でもモンキーなんかが生まれたのはこの時代で、規制が追いついていないせいもあり、メーカーとしても自由に車作りが出来たいい時代であったことは確かでしょう。その系譜が今に続いて、大ヒット作となって久しいわけです。
今じゃ安全基準やら、排ガス規制やらで絶対同じような車は作ることが出来ません。
もし作っても大型化してしまいます。無粋ですよねぇ。
その後喋りまくって、颯爽と帰って行かれましたが、なんともまあ小気味よい2ストロークのエキゾーストノートを響かせておりました。ありゃあ、テンション上がるわ。
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